
博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』とは
冷戦時代に図らずも核戦争が起こり、人類の危機に右往左往する政治家たちを皮肉ったブラック・コメディ。ピーター・ジョージの小説『破滅への二時間』が原作。監督は『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』のスタンリー・キューブリック。主演は、『ピンク・パンサー』のピーター・セラーズ。セラーズは本作で一人三役を演じている。共演者には『パットン大戦車軍団』のジョージ・キャンベル・スコット、『ロング・グッドバイ』のスターリング・ヘイドンらが名を連ねている。
『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』のあらすじ
アメリカのパープルソン空軍基地。リーパー准将はマンドレイク大佐に警戒態勢を取るよう指示。巡回飛行中のB52爆撃機に、ソ連領空に侵入して水爆を発射するよう命じる。下命をソ連への報復行為だと思ったマンドレイクだったが、ペンタゴンからは指令が出ていない。異常をきたしたリッパーが敵からの攻撃もないのに独断で命令したのだ。一方、ペンタゴンではマフリー大統領ら政府高官が集まっていた。そこでは、大統領がソ連の首相と電話会談することになるのだが……。
『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』のスタッフ・キャスト
『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』の感想・評価・ネタバレ
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結局よく分からんかった。 ゲーム理論がどうとからしいけど、当時の俺には無理
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冷戦下、アメリカの将軍の一人が錯乱しソ連への核爆弾の投下を命じて大慌てする映画。左右対称など特徴的なキューブリックの映像演出はこの時代にはまだなく、ブラックユーモアな本作は僕のイメージするキューブリックとは異なりました。浅学ゆえでしょう。 映画にはアメリカ人他、ソ連人、イギリス人、ドイツ人が登場しますが国別のブラックジョークも、長いタイトルになっているオチも非常に冴えています。それほど長くないのでコメディを観るような気持ちでみることができます。ただ映画の裏に身をひそめるのは反核のメッセージ。核の抑止力、という浅ましい考えを強く否定してます。 ピーター・セラーズが一人三役を演じていることはwikiを観て気付きました。まさか博士、大統領、イギリス大佐が同じ人物とは思いませんでした。本作のwikiは非常に充実しており、各キャラクターの行動などが細かいジョークになっていることなどがしっかり書いてあります。タイトルの由来も面白い。
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冒頭でアメリカが「このような事態は決して起こらないことを約束する」的なメッセージを写していたのが印象的。 この時代の空気感がリアルに伝わった。 僕の中の皮肉センスがアップデートされた作品。
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