
『家族ゲーム』の感想・評価・ネタバレ
-
高校受験を控えるもいまいち勉強に取り組もうとしない次男のため、一家は家庭教師を迎え入れることにした。 この家庭教師が一人の少年を教え、受験勉強を乗り越えていこうとする映画なのだが、このなんの変哲もないストーリーを抜群の異様さで描いているのが本作。象徴的なのが有名な食卓のシーン。机を取り囲む食卓ではなく、4人+1人は横一線になって食事をする。つまり食卓は横長なのだ。いわゆる団地に押し込まれた核家族にとってこの食卓の形は普通なのかもしれない。その食卓では人々がお互いに目を合わせることなくぺちゃくちゃと大変に汚い食事を行う。シュヴァンクマイエル『アリス』などが連想される。人々は全く意思疎通を行おうとしない、いや、私にわかるように意思疎通を行っていないのかもしれない。いつの間にか仲良くなり、いつの間にか反目し、暴力を振るう。歳を重ねて若い人の価値観がわからなくなる人々のことを知っているが、もしかするとこの映画はそれを疑似体験させるのかもしれない。
-
記録用
-
終始漂う違和感が快感。
-
食事シーンね。
-
食卓で横並びに食べるシーン好きです。
-
家族映画なのに真逆。なのに同じ監督。続きが気になるのは「兄弟」。インパクトは「家族」。休憩中「トランジスタラジオ」をEP ver.流れてた。サントラが片や音なし、そしていまいちなので嬉しい。ツカで”家族ゲーム”と”間宮兄弟”を観て。君の知らないメロディ。2013年8月27日 中学生反抗期ニヒル真っ盛り。進学を望む両親は大学生を家庭教師に迎える。まるで数年後の自分を見るような気味悪さを覚えながらも次第に成績は上がり学校や家庭での立ち位置にも変化が生じる「家族ゲーム」人との距離感を測れずに戸惑う私たちの姿。エレベータエントランスに由紀さおりと戸川純が。2016年9月14日BS録画で。
-
弟の表情が秀逸。人を馬鹿にしている感が伝わってくる。かなしい家族を描いているのに面白い、ラストシーンは見てて気持ちいい。優作さんの不思議な感じたまらんです。
-
ドラマも見てなくて、食卓のシーンが見たいがために見たようなもの。 出演者や雰囲気は好きだけど、この映画の内容から何が学べたのかと言うと一言で出てこない。 ただ、お父さんが「半熟の目玉焼き」を吸ったり、お風呂で「豆乳」をストローで吸う所から、お父さん自身にもなにか問題があるのかなと。お母さんもなんか優しすぎて自分の意志が弱くて気持ち悪い。とりあえず、「本音」を言い合えない現代の「核家族」への皮肉と言えるのだろうか。
-
1983年公開 森田芳光脚本監督作品(間宮兄弟,わたし出すわ,サウスバウンド,模倣犯,(ハル),メインテーマ ほか) 106分
-
キャスト豪華すぎ。 松田優作の演技が素晴らしい・・・! なんだかつかみどころのない不思議な存在感を醸し出す家庭教師役、はまってました。 横一列の食卓での食事のシーンはあまりにも有名ですが、 家族なのにお互いに関心がない沼田家の中では横一列でも別段違和感を感じない。 しかし、全員が感情をむき出しにして叫ぶ最後の食卓を挟んだ乱闘シーンはかなり異様に感じました。 おもしろかったです!
-
実家に原作がありーの 松田優作
-
家族横一列の食卓シーンが皮肉っぽくて良かった。あの年代の典型的な家族のありかたをとても挑発的に撮ってると思う、おもしろい 戸川純がでてるとこもかなりセンスいい
-
皮肉。面白い。
-
「奇妙さ」のおもしろさがある。映像にもセリフにもやりとりにも。食事シーンは最高です。
-
ストーリーは悪くない。ラストの食卓をめちゃくちゃにするシーンも、言わんとすることはよく分かる。でも全体の演出が嫌い。