狼たちの午後

狼たちの午後

DOG DAY AFTERNOON
1975年製作 アメリカ 125分 1976年3月13日上映
rating 3.6 3.6
70 8

『狼たちの午後』とは

1972年にブルックリンのチェイスマンハッタン銀行で実際に起きた銀行強盗事件を元に、うだるような暑さのニューヨークで白昼堂々と銀行に押し入る序盤から、事件が終結するラストまで、息もつかせぬ緊迫感で一切の無駄なくストイックに描き切った、犯罪ドラマの草分け的傑作。『十二人の怒れる男 』『未知への飛行』など、密室劇の傑作でその手腕を買われたシドニー・ルメット監督の代表作のひとつになった。『セルピコ』に続いて同監督と2回目のタッグとなるアル・パチーノが、入魂の演技で主役を務め、ジョン・カザール、クリス・サランドン、チャールズ・ダーニングら助演陣も強烈な印象を残す。1975年アカデミー賞5部門にノミネートされ、脚本賞を受賞した。原題の“Dog Day Afternoon”とは“盛夏の午後”といった意味だが、邦題も決してイメージを損ねてはいない。

『狼たちの午後』のあらすじ

その日の午後のニューヨークは快晴。ひっきりなしに汗が滴る、うだるような暑さであった。1972年8月22日午後2時57分、ブルックリンのチェイスマンハッタン銀行に、未だ日差しも眩しい中、3人組の強盗が押し入った。だが押し入って間もなく、その内の一人は怖気づいて逃亡。予想外の事態に手間取る強盗たちだったが、更に予想外なことに、現金の在庫は既に銀行本店へと移送された後であり、この銀行支店には現金がほとんど残っていなかった。下調べの甘さを悔いる強盗たちにとっては万事休す。そこへ警察が早くも駆け付け、大量な人員を動員して現場を完全包囲。追い詰められた強盗たちは、人質を取って立てこもる。こうして、強盗達、警察、野次馬、マスコミも含めた、暑くて長い時間が始まった…。

『狼たちの午後』のスタッフ・キャスト

『狼たちの午後』の感想・評価・ネタバレ

  • southpumpkin
    southpumpkin 3 2018年11月1日

    銀行に押し入った強盗たち。お金を持ってすぐに消えるつもりがあっという間に警察たちに包囲されてしまう。 クライムサスペンスとしては普通の話。銀号強盗たちは旅客機を要求し、人質を連れて空港に行こうとし…、まあ言ってみればありきたりなオチも用意されます。この映画の主題はむしろ映画の要素としてばら撒かれています。象徴的なのは人質と行員たちの関係性でしょう。行員としてはさっさと強盗たちに出ていってほしくとても協力的だったのに、警察が素早く包囲してしまったせいで強盗は逃げられなくなってしまう。強盗と人質との関係性は良いのに、警察がむしろ人質たちの命を危険にさらすようになっています。この体制批判的な態度がこの映画をアメリカンニューシネマにしています。明確に批判はしていませんが、映画に登場する役割はそれぞれ何かの暗喩であることは間違いありません。 うだるような暑さの中、アル・パチーノがゴリゴリに目を開いて演技している印象。すごいぞパチーノ。

  • syn490

    記録用

  • ごとー
    ごとー 0 2016年2月7日

    2016/02/07 翻訳者 高瀬鎮夫 最後のなんとも言えないアルパチーノのぼーっとした顔が忘れられない。イケメンなんだよなあ。ただ銀行強盗が追い詰められていくだけのストーリーなのにここまで引き込まれるとは思ってなかった。

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