
『アニマル・キングダム』とは
オーストラリアのアカデミー賞で作品賞を含む10部門を独占し、あのクエンティン・タランティーノが2010年の年間ベスト3の1本に挙げた異色の犯罪ドラマ。強盗やドラッグ売買などに手を染める恐るべき家族の実態と、そこに放り込まれたひとりの少年の葛藤を生々しいタッチで描く。監督は『メタルヘッド』の脚本を手がけたデヴィッド・ミショッド。
『アニマル・キングダム』のスタッフ・キャスト
『アニマル・キングダム』の感想・評価・ネタバレ
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2013.12月に鑑賞
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中盤までの婆ちゃんが和やかで家族思いで、団らん好きで、ただ子供達が悪い子っていうだけなのかなーと思ってたら、一家がいよいよ危機的状況になってからの根回しの早さ、淡々とした脅迫や孫すら殺そうとする冷酷な判断など、邪悪な一面が少しずつ露呈し始め、あーこいつボスだわと確信 だから豹変する婆ちゃんだけでも観る価値あり ただ、インパクトは思ったより薄いです 一番凶暴に見えた次男はヘタレだし、掴み所のない冷酷な長男も何か大きなことやらかすわけでもないし、三男に至ってもただのヘタレ アニマル・キングダムとか言うて三兄弟の三分の二がヘタレですからね スノータウンを観たあとだったので、とにかく何もかもヌルく感じ残念orz
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タイトルバックまでの導入部だけで、ただならぬ世界を確信。敢えて大胆に省略したり、極めてストイックな演出がいい。その分、それぞれの演技が予断を許さない展開をグイグイ引っ張る。ジャッキー・ウィーヴァーおばあちゃんも強烈だけど、猛獣たちの中で主人公の“でくのぼう”っぷりも際立ってた。また音楽がじわじわと不穏でなあ。美術館のシーンも見事で、あそこで美術館とは実に皮肉。食うか食われるか、どこまでいっても不条理だけど、そもそも冒頭から主人公の見せる殺伐さよ。