
『フューリー(1978)』のスタッフ・キャスト
『フューリー(1978)』の感想・評価・ネタバレ
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元特殊機関の男の息子は超能力者。男の元同僚の裏切りによって、息子は攫われてしまった。 ブライアンデパルマ監督作品。とても歪な映画だ。全体のバランスが悪い。序盤のカーチェイスは尺を取り過ぎである。主要人物が揃ってからラストまでが短過ぎる。ストーリーの緩急が本来あるべき姿になってないのだ。初期衝動のまま撮りまくり、編集で苦労したタイプの映画では?と邪推するが、この映画には異型だからこその味があると思う。ブライアンデパルマによるヒッチコックへの異常な執着を感じさせる映像テクは健在である。 本作はオチがあまりに面白い。私は大笑いしてしまった。実は『スキャナーズ』よりも数年前に撮られた映画なのは驚きである。
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物語のバランスがヘンで雑なんだけど、デ・パルマ先生のフェティッシュなカットや演出をニヤニヤ楽しむ。双子みたいな関係、覗きカメラ、ぐるぐるカメラ、ジョン・ウィリアムズの音楽…それに超能力。血がダラダラ〜っときてピカーっと光ったりしてドッカーンと爆発します。一応カーク・ダグラス主演だけど別に大したことしてなくて、超能力少女エイミー・アーヴィングが熱演。サンデー盛り付けて食べるシーンがすごい気になった(どばどば入れてる粉末は何?)。遊園地の惨劇はダグラス・サークを彷彿したな。あれが一番怖い。
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ブライアン・デ・パルマ監督が前作『キャリー』に引き続き、超能力をテーマに作った作品。 長回し、スローモーション、とデ・パルマらしく映像が凝っていて目が離せません。 ラストのバーン!!はスッキリしました。