遊星からの物体X (1982)
遊星からの物体X (1982)
The Thing
1982年製作 アメリカ 109分 1982年6月25日上映
rating 3.8 3.8
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『遊星からの物体X (1982)』ののぷふらの感想・評価・ネタバレ

のぷふら
のぷふら 5 2016年2月27日

レンタルにて鑑賞。 SFホラーとしては『エイリアン』とならんで金字塔と呼ばれる本作。私は鑑賞は2回目だが、今回も最高に楽しませてもらった。 この作品で特に評価したいのは、まあ誰もがいっていることだが、クリーチャーデザインを手掛けたロブ・ボッティンだろう。このエイリアン、とにかく気持ち悪い。CGで簡単にグロテスクな映像が作れる現在でもここまでの気持ち悪さは作れないだろう。むしろ、特撮だからこその「生き物感」があり、ねっとりとしたエイリアンの肌触りまでが容易に想像できる。 もうひとつ、この作品での大きな貢献は、エンニオ・モリコーネの音楽だろう。特に前半、エイリアンが本格的に姿を現すまでの音楽は、ジョン・カーペンターの巧みなカット割りとあいまって、非常に不気味な雰囲気を醸し出している。 今回この映画をチョイスしたのは、タランティーノが『ヘイトフル・エイト』を観る前に観るべき映画のうちのひとつに挙げていたからなのだが、なるほど、密室サスペンスとしての要素も色濃く、物語にリアリティと緊迫感を与えている。寄生したものに姿を変えるエイリアン、誰が人間で誰がエイリアンだかわからないなかでの疑心暗鬼。カート・ラッセル演じる主人公がその頭の回転のよさで少しずつエイリアンを追い詰めていくが、エイリアンも同様に賢いので安心できない。 脚本、クリーチャー、演出、音楽、すべてが見事に噛み合って、壮絶なSFホラーができた。エンディングの無情感もたまらない。