暗殺の森
暗殺の森
Il Conformista
1970年製作 イタリア・フランス・西ドイツ 115分 1972年9月2日上映
rating 3.8 3.8
16 5

『暗殺の森』の感想・評価・ネタバレ

  • Kei Miyazato
    Kei Miyazato 3 2015年8月3日

    意外に明るく展開していきますがその後の主人公の一生を決める幼年期の辛い出来事の場面辺りから重々しい空気になっていきます、全体に流れるイタリア映画色は好きなのですが構成に難ありな感じでぎこちない ベルトルッチの完成形は「1900年」なので そこに至るまでの試行錯誤的な作品 撮影の素晴らしさや有名なダンスシーンの意味等 見所は沢山あってベルトルッチを語る上では外せない映画。

  • tmmyon

    どのシーンも計算が尽くされているように美しい。きれい。かっこいい。 内容は集中が足りなかったのか、集中しても着いて行けないのかわからないが、説明的ではないのでわかりにくい。もしくは私が西洋の歴史に長けていないせいか。しかし、この作品で取り上げられているのは、歴史政治云々よりも、「個」の問題なのではと思った。幼少期のトラウマを抱えた青年が、ある思想に走り、自分の意に反する決断を迫られる。うん、文学だな。 見終わったあとはモヤモヤしたんだけど、自分の中で舞台を西洋からアジアに置き換えたらかなりしっくり来た。大島渚にこのアジア版を撮ってほしかった。 THE・映画という感じでした。

  • southpumpkin
    southpumpkin 3 2014年9月16日

    ファシズムとかの時代にフランスとイタリアを行き来するスパイの話。非常に難しい。歴史的背景もさることながら物語も難解であり、それらに心の移ろいが折り重なり登場人物に感情移入し干渉することは混迷を極めた。(森が舞台となる盛り上がりのシーンはむしろこの映画における救済とも言える容易さ)が、その映像美には何か理解を超えた力が働いているような気がする。色彩、カット、角度、どれを観てもこの映画に不要な部分がない。全てが効果的に働いている様な気がする。当時のヨーロッパが抱える常に曇り空のような空気が直接語るまでもなく描かれている。 傑作には間違いないが、映画としての評価は己が青二才故に☆3に甘んじる。正直眠かった。

  • Katsuhiko_Miyata
    Katsuhiko_Miyata 5 2014年6月19日

    「映画青年よ、勉強せよ」 某レンタルビデオ(現在のバイト先)でこの言葉が店員さんの商品紹介に書いてあり、気になってこの映画に手をのばした。 この映画を観終えた後、「勉強せよ」言葉そのままの意味を真に受けて私は自分に勉強不足、経験不足を感じた。理解に苦しんだのだ。それとまた同時に映画に無限の可能性も感じた。 映画好きならベルトルッチとストラーロをしって損はないかと。今回はベルトルッチ監督より撮影監督ヴィットリオ・ストラーロについて少し書こうと思う。ベルトルッチの父殺し(ゴダール殺し)を語るよりストラーロの撮影に対する考えを述べたほうがずっと魅力的だからだ。 「この映画の舞台は恐ろしいまでの閉塞状況にあり、独裁政権下にあったわけです。その時代は明るい展望が盛んに喧伝されたものの、ほとんど実現されないまま終わってしまった。ですから窓の外は、何かまやかしの、非現実な空々しいものにした。列車の場面はリアプロジェクションです。政治的な建前の現実と、本当の現実の対立といったものを出したかったのです。光を用いて閉所恐怖感ー閉じこめられている恐怖感を表したかった。光は決して影の部分には届かないということにした。影と光の部分ははっきりと別れるわけです。映画の前半で、影と光をそれぞれ鋭く際立たせたのはそのためです」とストラーロは語る。 大学生二年の時にマスターズオブライトでこのことを読んだ時は驚嘆した。ただの映像美だけの映画じゃねぇ・・俺はまだ本当の意味で映画を知らなかったんだ。そう実感してストラーロの映画見返した。 もしこの映画を観る機会があった時は撮影監督ヴィットリオ・ストラーロの光で書く映像の美しさ(例をあげるとジュリアのアパルトマンのブラインドから差し込む光を縞、ダンスホールで女二人で踊る官能的な表現、教授が暗殺される映像・・etc.)に注目して観て頂きたい。感性を磨いてもらいたい。デヴィッド・リンチの言葉を借りるならゴルフボールの大きさの意識だとゴルフボールの大きさの理解しかできないでしょう。しかし、その意識を拡大すればもっと良く理解できるでしょう?(ちょっと意味をはき違えているが 笑) 「映画青年よ、勉強せよ」

  • hk

    女性同士のダンスがとても美しい ラストの曲の入り方

  • misa

    下高井戸シネマでやっていたベルトルッチの初期傑作選、これしか見に行けなかったのが本当に心の底から悔やまれるほど素晴らしかった。一切の無駄も妥協も容赦もなく、描き切られた光と闇の世界に飲み込まれ、ベルトルッチの魔術にまんまとハマった2時間。なんだかとても疲れた…。 @下高井戸シネマ