田園に死す

田園に死す

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『田園に死す』とは

演劇実験室「天井桟敷」を主催し、舞台のみならず歌人、映画監督など幅広く活動し、アングラ演劇ブームの礎を築いた寺山修司。本作は、寺山が監督・脚本を務めた映画作品の2作目となる。音楽を担当するのは、寺山作品ではおなじみのJ・A・シーザー。撮影を鈴木達夫が担当している。 劇中では寺山自身が生まれ育った地からも近い「恐山」などが舞台となっていることや、主人公・私の家族構成など、寺山自身の半生から影響を受けている描写が多く見られる。 主人公・私を務めるのは菅貫太郎、ヒロイン・人妻を八千草薫が演じる。

『田園に死す』のあらすじ

学生の私は早くに父を亡くし、恐山の麓の村で母と二人で暮らしている。隣の家には美しい人妻が住んでおり、私は彼女に恋心を抱いていた。 そんなある日、母との退屈な生活に嫌気がさし、外に飛び出した私は、活気溢れたサーカス団に出会う。団員から県外の世界の話を聞いた私は、次第に県外に憧れをいただき、村を飛び出したいと願うようになる。同じく、ここでの暮らしに馴染むことのできない人妻は、私に駆け落ちを提案。そして、2人は計画を実行し県外へとつながる線路を仲睦まじく歩いていく……。 しかし、これは成人した私の映画作品に過ぎない。これは彼の真実の記憶などではなく、美しく仕立て直された記憶であったのだ!試写後にプロデューサーと訪れたスナックで、彼はあることをきっかけに幼き日の私と出会い、真実の記憶を思い返すことになる。

『田園に死す』のスタッフ・キャスト

『田園に死す』の感想・評価・ネタバレ

  • 葛城

    寺山修司ワールドがそこかしこに広がっている。 母殺し、青森の主題 何度も見返したくなる名作

  • ゆい

    学校の授業で見たけど流し雛の印象が強すぎてDVDを買ってしまった…

  • tomomi osaki
    tomomi osaki 3 2015年5月16日

    なんというかかなり難解。国語は好きだけど、短歌など、無知なわたしには難しかった。 寺山修司さんのアングラ映画ならではの色彩や衣装にはとても惹かれました。物語はしっかり理解できていないが、なんとなく、過去の自分や現在の自分を否定しているような、常に迷走しているような感じがして、寺山修司さんの頭の中を覗かせて頂いたような気分になりました。 又、振り子時計の演出や、川から雛壇が流れてくるだとか、わざとらしい顔が全く映らない照明とモクモクとしたタバコの煙の演出、ヘアメイクなど、すごく印象に残るものが多く、好きでした。 恐山や母殺しなどをテーマにしていて怖いイメージがありましたが、独特な世界観が、そうさせているのか怖いとは感じませんでした。 あとは70年代のTHE日本映画という感じが特に強かったと感じました。 エンディングの新宿も好きでした。

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