
『風にそよぐ草』とは
今年で89歳を迎えたフランスの巨匠アラン・レネによる風変わりなラブ・ストーリー。ひったくりに遭った中年女性と偶然彼女の財布を拾った老人との間に生まれる奇妙な関係を、ときにコミカルにときにミステリアスに描き出す。本筋に関係ない細かなエピソードを積み重ねるなどレネの衰えぬ実験精神に脱帽。2009年のカンヌ映画祭で審査員特別賞に輝いた。
『風にそよぐ草』のスタッフ・キャスト
『風にそよぐ草』の感想・評価・ネタバレ
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ひったくりが捨てた財布を拾った初老の男性と財布の持ち主の女の熟年ラブストーリーなのかと思っていたら少し違った。 男には妻子が居るし、妻が謎。 夫が財布の女に浮ついてるのも複雑な表情で容認しちゃうし男は行動がストーカじみてる、何か奇想天外なストーリーでした。
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こんなにも終始、なんだこれは…!となっていた映画、珍しくはないんだけど、この映画はそれが苦痛ではないのが稀で、とても不思議だった。理解不能なんだけど、変なリズムというか、音楽的というか、もうちょっと眺めてるのも悪くないんじゃないか、と思っているうちに映画が終わってしまった。 この映画を撮った時のアラン・レネは90近かったそうなのだけど、なんだろう、子ども帰りなのかというほど自由奔放で摩訶不思議でシュールで軽快。 これ、Wikipedia見たらラブコメらしいんだけど、本気かよミスターって思った。 これ結構好きかもしれない
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つっこんだら負けな気はしたがつっこまざるを得なかった。奥さんがとにかく謎なんだが、彼女の存在がこの作品のシュールさに一役かっていると思う。 ラストは色々と驚いた