太陽がいっぱい
太陽がいっぱい
Plein soleil
ドイツ・イタリア 1960年6月11日上映
rating 3.9 3.9
86 24

『太陽がいっぱい』のゆうの感想・評価・ネタバレ

ゆう

同小説原作の『リプリー』は見ていたのだけれどそちらの方が凄く良かった為に中々見ていなかった本作。 同小説が原作というだけで設定は同じなんだけど見せ方が全く違う。 『リプリー』の方はトム・リプリーに感情移入されるよう意識され作られている。そういう所が僕は『リプリー』の方が高評価だった。見る順番が違えば違ったかもしれないけど。小説により忠実だったのも『リプリー』らしいけどそれはやっぱりトム・リプリーへの感情移入の違いだと思う。 かといってこちらが面白くないわけでは全くありません!『リプリー』がサスペンスでこちらがミステリーと言った感じ。アラン・ドロン演じる美しい青年トム・リプリーに最後までこちらが翻弄される。『リプリー』とは真逆になっていた。 その理由はなんと言ってもアラン・ドロンの全てが美しいからの一言に尽きます。 一緒にいればフィリップの存在なんて霞むし、マルジュなんて全く釣り合わない。『リプリー』で美しく描かれたジュード・ロー演じるフィリップよりも遥かに美しく、マット・デイモン演じるトム・リプリーなんて比にならない。その美しさが太陽の下で輝きを増しミステリアスな雰囲気のこの映画と合っていたように思えます。 そしてあの終わり方は大好きです。