レイジング・ブル
レイジング・ブル
Raging Bull
1980年製作 アメリカ 129分 1981年2月7日上映
rating 3.7 3.7
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『レイジング・ブル』のsouthpumpkinの感想・評価・ネタバレ

southpumpkin
southpumpkin 4 2015年6月8日

やっぱりスコセッシ最強だなあ、と思います。デ・ニーロの伝説的な役作りは確かに語り継がれるべきポイントだし、劇中でもその素晴らしさを物語る演出がなされていますが、映画としてド直球に面白かった。ボクシング映画といえど、過酷な練習を見せたり敗北を喫した様子を見せて精神的に成熟していく様子を見せるような映画ではありません。スポ根映画ではなく、ボクシングだけに特化した男がいかに不器用な人生を歩んできたかにフォーカスされます。天才ボクサーと言われる人々の一生ってやっぱりこういうふうなんだろうなあ、というなんとなくわかっていたことを具現化したようなそんな映画。この映画を見ると引退したスポーツ選手がぶくぶく太っていくのにも驚かない、というわけでやっぱりデ・ニーロの役作りは必要だったというわけですね。 大好きなシーンはラストの年老いたボクサーが鏡の前でシャドーボクシングをやっているシーンです。見事な皮肉の効いたシーンだったと思います。 安藤サクラ主演で話題となった『百円の恋』という映画は殆どこの映画と同じです。最後の試合のシーンやスローモーションなんてほぼコピー。安藤サクラも確かにすごいけど、デ・ニーロとはやはり比較対象にすらならないか。