未知との遭遇
未知との遭遇
Close Encounters of the Third Kind
rating 3.3 3.3
124 10

『未知との遭遇』のRiNの感想・評価・ネタバレ

RiN

何度か前述している、「言うまでもない傑作」の一本に間違いなく数えられるであろう、史上のSF映画。 これが!SFだぞ!!と力を込めて言いたい、SF嫌いとかいう人はアレでしょ?スペーシ―な空間でネオンっぽい武器でびしばしやって、めまぐるしく画面が展開してドンパチするやつが苦手なんでしょ?SFは!そんなんばっかりじゃないから!!懐の広いジャンルだから!! 謎の発行体の現れた世界各地の街で、偶然通りすがったそれを目にし、魅了された人々を描く今作、その「魅了される」表現が、とても見事なのです。キツネ憑きよろしく、正常な人々から見ると異常としか思えない数々の奇行も、主人公ロイのセリフにもあるように「角度を変えてみればマトモ」なのかもしれません。また、あらゆる説明的シーンが意図的に省かれているのも、この時期のハリウッド作品としては異例中の異例。観客に、想像力を使うことを強く要求します。 ラストシーン、ああなったのも、誰が一番純粋に魅了されたか、ということに尽きるのだと思う。他の何もかもを捨てて、純粋に没頭したものだけが選ばれ、船に乗り、次の世界へと行ける、まるで芸術の世界を描いているようでもありました。スピルバーグ監督は、文字通りすべてを映画に奉げているのかもしれない。 かのSF嫌いで有名なバリバリの人間ドラマ派(しかもフランス人)トリュフォー監督が、渋々とは言えほぼ主役みたいな役で出演していることからも、この映画の破格のレベルの高さが透けて見えます。あと、マザーシップのシーンにR2-D2がチラ見えしているそうです、見つけてみてください。 北インドで僧侶たちが歌っているシーンがすごく好きなのだけど、アレかな、神様は宇宙人だった説かな。