
『荒野の用心棒』とは
黒沢明の『用心棒』を、西部劇として翻案したマカロニ・ウェスタンの代表作。当時、駆け出しの俳優だったクリント・イーストウッドを一躍スターダムに押し上げた作品で、監督セルジオ・レオーネ、作曲家エンニオ・モリコーネらにとっても映画界で活躍するための足がかりとなった。この3人は、その後の作品でもトリオを組む。髭面で汗だくの男たちの超アップのカットや、空中の帽子を落とさぬよう何発も銃を撃つシーンなど、後発作品に多大な影響を与えた。
『荒野の用心棒』のあらすじ
ニューメキシコの町に、流れ者のガンマン・ジョーが現れる。ジョーは町を二分する勢力のひとつ・ロホ兄弟のもとに身を寄せる。もう一方の親玉・モラレスの手下をやっつけたからだ。ジョーは酒場の親父から、2つの勢力に住民が苦しめられている事を知り、この厄介者たちを始末する方法を考えた。両方に取り入り、お互いを反目させることで一掃しようというのだ。ジョーの策により、ロホ兄弟はモラレス家に殴り込む準備をした。ロホ兄弟の弟が女を監禁していると知ったジョーは、女を救出、これをモラレスの仕業に見せかけようとする。だが、兄弟の兄は、ジョーに疑いの目を向けるのだった。
『荒野の用心棒』のスタッフ・キャスト
『荒野の用心棒』の感想・評価・ネタバレ
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ネタ元の黒澤作品は未視聴です。 どうも西部劇や時代劇は観るのに躊躇してしまいがちな自分ですがイーストウッドがスターになったキッカケが「荒野の用心棒」と言う事で鑑賞。 正直、そんなに面白いとは思えなかったけどイーストウッドの惚れ惚れするほどかっこよかった。
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一人のガンマンが荒んだ街にふらりとやってくる…。その街では二つの組織が対立をしていた。黒澤明の盗作、という立ち位置の本作ですが、マカロニウエスタンの始まりなんだそう。個人的には『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン』の方が好みでしたが、実は少し睡眠不足のまま鑑賞したのでもう一度鑑賞する必要があるかもしれません。本作を最初に見れば良かったなあ、と少し後悔しています。相変わらずクリント・イーストウッドの存在感がそれはもう凄まじいものでした。三船敏郎の豪快な感じはなく、どちらかというとひょろりとした風貌なのに、渋くてかっこいい。 好きなシーンは囚われた女をうっかり失神させてしまうシーンです。ずっと無骨で表情を変えないイーストウッドが唯一と言っていい「アチャー」となるところがちょっとかわいくて好きでした。
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リメイク(これは盗作ですが)としては荒野の七人よりは好き、荒野の七人は名作なんだろうけどなんだか(俺のフェイバリット作品に手を出すな!)って気持ちで素直に楽しめなかった 実際オリジナルの深さは皆無でストーリーを浅く解釈しただけでした、この作品はオリジナルの足元にも及ばないのだけど何故か微笑ましく許せます。
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