青春の殺人者
青春の殺人者
1976年製作 日本 132分 1976年10月23日上映
rating 3.9 3.9
16 10

『青春の殺人者』の感想・評価・ネタバレ

  • tomomi osaki
    tomomi osaki 5 2015年4月27日

    めちゃくちゃよかった。最高。一家ものでは、石井聰互監督の逆噴射家族を観た時の暴れる衝撃、青春ものでは園子温監督のヒミズを観た時のどうしようもない少年と隣にいる少女の暗く青臭い衝撃に似たものを感じました。私的に1/4くらいの前半部分と8ミリ映像の部分がたまらなくよかったと思います。前半で腹一杯になったくらいよかった。親殺しのシーンは本当に名作だと感じました。父親を殺した後の水谷豊の表情と汗が忘れられないのと、血の上を野菜が転がったり、頭がおかしくなったのかセリフがどことなく愉快な感じが垣間見えたり、不謹慎だけどちょっと笑ってしまった。そして母親もかなり怖かった。目の奥が真っ黒で人間の目をしていないというか本気で不気味さが伝わりすぎて、途中気持ち悪くなった。母親と暗闇で話すシーンからは恐怖がものすごく冷んやり伝わって、バックで、なぜか誰かのうなり声のような「んーんー」となっているのが怖くてしょうがなかったし、とにかく前半は、母親が気持ちが悪いと感じた。 父親の死体をとりあえず洗おうと、でかい漂白剤かなんかの箱を持ってテキトーに「ばちあたり~ ばちあたり~♪」ってふりかけてたり、不謹慎だけどかなり笑えた。 しかし、もう、脚本がかなり好みでしたね。具体的ではなくて「あれしよう」とか「国で決めたあれだから」とか、「あれ」が多かった笑 「血で滑りやがんの〜」のとこれが一番よかった。とりあえず狂気的すぎて突っ込みどころ満載。 水谷豊が、若くてハンサムです。70年代のヒッピー調のファッションだったりして、日本の若者らしくそれが取り入れられていたりして細部まで時代を感じて面白かった。

  • utsumi yu
    utsumi yu 3 2014年11月25日

    水谷豊のデビュー作で、長谷川和彦のデビュー作。太陽に盗んだ男の衝撃ほどはなかったですが、なかなか初期衝動に溢れた作品でした。市原悦子の演技も凄まじいが、彼女が殺されるシーンはトラウマになりました。原田美枝子のしゃぶりつきたくなるパイオツとゴダイゴの音楽も最高

  • 名月

    誰もが感じた若さゆえの鬱屈した気持ち、もうどうだっていい、という投げやりな気持ちを親殺しという普通ではないテーマを使って見事に表していて感動した。この作品より先にヒミズを観たので若い2人の姿は住田と茶沢に被った。こちらがヒミズの影響元なんだろうな。

  • southpumpkin
    southpumpkin 5 2014年3月30日

    京都みなみ会館にてオールナイト上映 最高でした。パッケージとは裏腹に超絶過激です。(最近だと冷たい熱帯魚みたいです。ってかあれはこの映画にインスパイアされてるとしか…)特に前半の緊張感は尋常ではありません。ピッチピチに若い水谷豊(最高にイケメン)が相棒では見られないような尋常ではない震え方をしたかと思えば、市原悦子のありゃなんですか。目の奥が真っ黒です。眼球に正気が感じられない演技ってどういうことですか。機会があれば前半だけでももう一度みたい。 後半は地味、とも言えますがそんなことありません。心の葛藤は前半を凌ぎます。鑑賞が深夜だったにもかかわらず身体中に力が入りました。今年観た一本に、というか暫定一位です。

  • wiggling
    wiggling 0 2013年5月14日

    広島映像文化ライブラリーにて。1976年、長谷川和彦の監督第一作。アメリカン・ニューシネマの影響が窺える陰鬱でパワフルな傑作。親を殺し破滅に向けて突き進む男女を説得力を持って描いた脚本が相当に素晴らしい。個人的に印象的だったのがゴダイゴの音楽。救いの無い物語に乾いた風を吹かせるタケカワユキヒデの天才っぷりが際立つ。サントラ盤欲しい。

  • me_car3
    me_car3 3 2012年8月6日

    めちゃくちゃよかった『太陽を盗んだ男』の長谷川和彦監督のデビュー作(この監督の2作のうちの1作)。期待していたけど太陽~ほどではなかった。どうも原田美枝子の演技が甘ったるくて苦手。ストーリーも、はじめの方はよかったんだけど後半もう一山あるかなと思うところで終わっちゃった感じ。でもゴダイゴのBGMはとても良い(作品とあってるかは別として)、「70年代」の時代風俗をひしっと感じる。あとは母親役の市原悦子の狂気を帯びた芝居は見物かも。