
『男性・女性』のスタッフ・キャスト
『男性・女性』の感想・評価・ネタバレ
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政治に傾倒する男が女に惚れ込む。 ゴダールがシネマヴェリテという映画手法を採用して撮った映画。性差について取り扱いながら、アメリカ的資本主義への抵抗と敗北について語る。雄弁に力強く、というよりは皮肉めいておりゴダールらしさと言えるか。マンスプレイニングは最近の言葉であるが、この映画において既にゴダールは指摘しているように見える。政治に全く興味のない女たちは何の執着もなく資本主義を迎合し、政治関心の強い男は女たちを馬鹿にした態度で社会への抵抗を試みる。 久々にゴダールの未鑑賞作品を消化したが、以前よりも鑑賞に耐えられるようになった。少し目が肥えたようだ。
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2015/1/11 DVD
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久しぶりに映画を見ました。 フランスのオシャレな空気感が漂う映画。 コートの質感や、髪型の美しさ、美意識の高さは、流石と言ったところ。 相変わらずブツブツと切られる流れは逆に心地よく、 自由で破天荒なおじさんの話を、うんうん聞いている気分。 パリっぽい、パリっぽくない、そんな認識を越えて、 大人が観ていて心地いい映画ではないかと思います。