
『アレックス』の感想・評価・ネタバレ
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ストーリーを熟知したうえで腹をくくって鑑賞。 評判通り、絶望感ハンパない・・・。 時間軸を反対にしているらしくエンドロールから始まる、このエンドロールも文字が反対になっていたり列が非対称になっていて気分が悪くなってくる。 グルグルとめまいのようなカメラワークと一定のリズムのおどおどしいBGM、まともに観ると酔う、ナイス悪趣味(笑) 暴力シーンやレイプシーンは覚悟しておかなかったら顔面蒼白してたかもしれない・・・。 そしてラストは事件の被害者になるなんて知る由もない幸せそうなベルッチ姐さんが綺麗な芝生でまったりしているシーンで終わる。 「時はすべてを破壊する」意味深な言葉通り、幸せは一瞬の出来事や誤った選択であっという間に崩されるんだなぁ・・・と。 アレックスも乳首ツンツンドレスで深夜の地下道を1人で帰らなかったらあんな目に遭わずに済んだハズだし・・・。 それと最後の真っ白の光の点滅映像は直視したら絶対目悪くなります(笑) 良い作品とも悪い作品とも言えない、嫌がらせに近い作品です!
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妻を殺された男が復讐心で狂ったように犯人を探し殺害する話を逆再生にして描く映画。 やっぱりギャスパー作品って観た後の目の疲労感がものすごい。落ち着いてから後々この作品を考えてみると映画的に考えればわりと普通な珍しくないストーリーなのにやり方がもう尋常じゃないやばさなのですごいもの観ちゃったって感覚になる。 残虐なシーンもスプラッター映画もあまり気にせずに観れるけど、どれもこれも共通してあるのが観ていてものすごい空虚感で溢れて、どこか冷めた目線で見てしまう。 そのきもちの抑えられない荒ぶる感情と取り返しのつかないどうにもならない事態は苦しいや悲しいなんていう域を超えていて無感情に近いどう感じることもできない感覚に襲われる。 逆再生でこの出来事を見るおかげで、どうしてこの事態が起きたのかという原因の原因の原因を探っていくような構成になっていて、観者に行き場のない後悔を感じさせ、さらにはそれさえも超えた人には観てしまったことさえ後悔させるようなきもちにさせる。 はっきりいって自業自得だったよなあと思わせる原因にいくらでも攻め立てる言葉は出てくるけど、そんなことを言ったところでもうどうにもならない結末を冒頭から見せられてるので言葉もあるのにでてこない。 妻が読んでいた本に描かれていた「未来は決まっている」というものが完全に私たちを絶望的にさせていて、見ている側からしたら事を止められるような改善点をいくらでも見つけられるんだけど、全てが決まっていたとすればそれさえも無駄なのかなあと思って、ああなんか考えれば考えるほど行き着く答えは同じだし虚しくなるからもうおしまい。好きな監督とはいえないけどすごい監督だとは言えますギャスパー・ノエ。
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記録用
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カルネ、カノン、アレックスという順で観るべきだったのですね、カノン抜かして本作を観てしまいました。オープニングは前2作に出てくる肉屋でしょう。その肉屋の隣の建物から出てくるのが本作の主人公。基本ベースを『カルネ』にして、より現実味のある展開を逆回しで描いていきます。逆回しというとちょうどクリストファー・ノーランの『メメント』です。あれは理論的でしたが、こちらは非常に感覚的。まるで悪夢かのようにさかのぼります。この逆回しには賛否あるようですが、僕は賛成派です。どんどん不幸になっていく人々の様子を逆回しにすることで、過去の幸せと未来の不幸せが対照的になる気がします。不可逆性、因果律などを問われます。 撮影技法としては本作をレベルアップさせたのが『エンター・ザ・ボイド』ですね。『エンター・ザ・ボイド』は難解で理解不能ですが、本作はずいぶんわかりやすい。ですが、あのレ◯プシーンは過酷でした。
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レイプシーンがあり、観終わった後は食事中等思い出して気分が優れませんでした。 しかし予備知識なしに、「一日の間に一人の人生が狂う」撮影手法を初めて見たので星3。 冒頭のおっさんはカルネ・カノンのパパだということを他の方のレビューを見て気付きました。
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ストーリー 冒頭、小汚い部屋で年老いた二人の男たちが話をしている。一人が言う「時はすべてを破壊する」 表でサイレンと怒号が聞こえ始め、ゲイクラブ『レクタム』から主人公のマルキュスが担架で運び出され、連れのピエールが手錠をはめられている。 そして物語は結末から始まりへと徐々に巻き戻って行く。 始まってすぐ文字の反転したエンドロールが逆向きに流れアングルが歪み、不思議に思っているところにドラムを打ち鳴らす音が聴こえた瞬間、「なんだこりゃ?!」とビックリさせられる。この時点でグッと掴まれた。 物語は結果を先に見せ、そこに至るまでをいくつものパートに別けながら遡っていくのだけれど、これが遡る度に「あぁ...」と嘆いてしまうつくり。 これを捻りのない時間軸でやられたらつまらないかもしれないけど、この構成と音楽は異様さを含みながら上手く観れるものにしていた! カメラアングルが捻れたりストロボ効果を使ったりはもう少し決めどころだけにした方がメリハリあったかなとも思う。 最初のレクタムでのシーンは見る側にプレッシャーと恐怖、ストレスをとても効果的に与える。音楽も鼓動を煽るようですごい。 地下道でのレイプシーンの長回し、生々しさ、もうたくさんだ!と叫びたくなるいいつくり! 脳裏にこびりついて離れない映像だった。 観る度に感心させられると同時に、自分の中にあるサディズムを見透かされた気にもなる。
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胸糞映画 見てはいけない
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ノエ!
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演出、構成が斬新だった。初めてな感じでよかったけど、すごく気持ち悪くなって途中止めてしまった。
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トラウマ… 酔った… 報われない
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話はシンプルだけど撮り方や演出で複雑に見える。噂のレイプシーンは生々しい。
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DVDにて オシャレなドS映画。私も逆回転は要らない派ですね。
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奥さんがボコボコにされて復讐に燃えるダンナの話。(無用な逆回転仕様) いいんだよ、ギャスパー、もっとハチャメチャやっていいんだよ。
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二度と見たくない映画に追加された(褒め言葉)
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逆に進めるとことか演出はおもしろいと思ったけど画面の揺れとかで酔う 話はだいぶ胸くそ悪い
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逆から見せるのは面白いね。内容はと言うと後味悪いことこの上ない。ハッピーな映画がお好きな方にはオススメしません。
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不愉快極まりないけど、構成は好き。カメラワークが頭痛する。お勧めはしません出来ません。
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んー。