鏡 (1975)

鏡 (1975)

ЗЕРКАЛО / The Mirror
1975年製作 ロシア 1980年6月14日上映
rating 4 4
14 1

『鏡 (1975)』とは

スペイン戦争や第2次世界大戦の記録映像を、断片的に織り交ぜながら作り上げられた、独特な感性で描かれる戦争ドラマ映画。主人公の母や妻、そして息子への思いが、オリジナリティ溢れる作風で描かれている。監督は『惑星ソラリス』などで知られるロシアの名匠アンドレイ・タルコフスキー。アレクサンドル・ミシャーリンと共に、監督が脚本も手掛けている。撮影は、『白夜の調べ』のゲオルギー・レルベルグ。出演は、『青い鳥』のマルガリータ・テレホワや、『耳に残るは君の歌声』のオレーグ・ヤンコフスキー、『惑星ソラリス』のアナトリー・ソロニーツィンなど。

『鏡 (1975)』のあらすじ

物語は、過去を振り返るところから始まる。若かりし頃の母親(マルガリータ・テレホワ)は、草原に囲まれた家のそばに腰かけ、物思いにふけっていた。そこへ、自らを医者だと自称する男(アナトリー・ソロニーツィン)が彼女に声をかけるも、母親は相手にしない。息子(イグナート・ダニルツェフ)が家の中にいると、母親がやって来て、外の干し草置き場が火事だと知らせる。それが起こったのが1935年。父親はその年に家を出て行ってしまうのだった。そして、過去から現在へと時が戻り、息子は母からの電話で夢から覚めるのであった。

『鏡 (1975)』のスタッフ・キャスト

『鏡 (1975)』の感想・評価・ネタバレ

  • southpumpkin
    southpumpkin 2 2018年7月8日

    タルコフスキーの自叙伝。もう何が何だかさっぱりわからなかったので、Wikipediaを見に行ったら超充実の解説文が。「時空の秩序を越えた情景のなかでクライマックスを迎える。」とあり、僕は一生使わない言い回しだなあと思いました。タルコフスキーの作品群における中心となる作品だそうで、彼の体験、思想、それに基づく映画作品の作風などをまとめた映画になっているようです。いくら噛んでも味が出る映画を、スッと飲み込んじゃった感じ。いやあこりゃ星2.5でも見栄です。そろそろ生涯鑑賞本数が1900本となりそうですが、ちゃんと咀嚼できるようになるにはもう倍くらい観ておいた方がよさそう。

  • Yuzukappa
    Yuzukappa 3 2016年6月13日

    叙事詩。 おそらく、ものすごく監督の個人的なイメージの連鎖で成り立っているんだろう、ストーリーで楽しむというものではない、、極めて映画的。 よくわからず見ていくとたまにハッとするようなカットが飛び込んでくる。 特に急にふく風。わけがわからない、 あと落ちるコップ、など、 夢、みたいな、断片的なイメージで構築されている映画。 誰かに解説してもらわないと、自力では理解しきれないような気がする。

  • ボンクラマン
    ボンクラマン 4 2014年10月3日

    なんとも不思議な映画でした。 タルコフスキーの自伝的な映画らしく、ストーリーがなく小さな頃の思いでや夢や体験が羅列されており、同軸に原爆やスペイン内戦、ソ連初の成層圏飛行などが挿入されている。時系列もばらばらでよくわからなくなっています。 しかし、思い出や自分の出来事に時系列って大切でしょうか、自分が納得すればそれでよいのでは、だからこれでいいのだと思います。 映像の力、芸術性には息を飲みます。また、リングの貞子の原形はこれから来ているのではないでしょうか。ホラー映画としても一級品と思います。 眠くなる事請け合いなんで体力ある時に観た方がよいです(笑)

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