最長的一夜

最長的一夜
香港
rating 4 4
1 0

「最長的一夜」の感想・評価・ネタバレ

  • changpian
    changpian 4 2012年9月23日

    1965、香港、易文監督。台湾製DVDで鑑賞。日中関係が緊張している今だからこそ、感じるところの多い映画だった。日本や香港の幾つかのイベントで上映されたことがあったがようやくソフト化されて、容易に見ることができるようになった。それまでも東宝=キャセイ合作映画に出演していた宝田明が、単身香港に乗り込んでキャセイにより撮られた映画(キャセイは飛行機事故で幹部を失った後であり、このあと徐々に衰退していくことになる)。  日中戦争中の従軍記者、田中が負傷し、さまよって中国の農村にたどり着くも、そこの主人に息子が帰ってきたと誤解され、家に連れて帰られることから始まるストーリー。その息子の嫁を演じるのが楽蒂。しばらく彼女を見ていなかったが、自分のイメージよりも綺麗だ。細かいストーリーは省略するとして、当時の日本政府は悪いことをしたけれども、日本の人民には良い人もいた、ということがラストシーンで強調される。  宝田明は旧満洲出身であり、中国語も話すことができるが、ここでの中国語はややたどたどしい。一九九〇年前後だったか、彼が幼馴染みの中国人と再会するテレビ番組があり、それを見て、「この人中国語話せるんやー」と思った覚えがあるが、ここでの拙い中国語は役作りか、それとも自分の中国語が成長したのか。(私達の世代で宝田明といえば、ミス・ユニバース番組の司会というイメージが強いが、ちなみに母曰く、元妻のミス・ユニバース児島明子さんは中学校の先輩、というか同級生のお姉さんだったという。)  田中という名前が『香港の夜』と共通しているということはすでに指摘されている。あと、音楽担当は綦湘棠、やや芝居がかった、というか伝統劇的な作風。だが、挿入歌の作曲は大御所・姚敏。この翌々年に亡くなる(歌っているのはhkfaのサイトでは霜華, 王琛, 蘇祥とされている)。  楽蒂はちょっと都会的すぎて、農村の娘役はややミスマッチかという気がしないでもなかった。  何はさておき、DVDとして発売してくれたことに感謝である。

「最長的一夜」に関連する作品