
『人生の特等席』とは
かつて敏腕で鳴らした全米メジャーリーグの老スカウトマンが、疎遠かつ険悪な仲である娘と共に全米各地へキャリア最後のスカウトの旅に出る、心温まるロード・ムービー。2008年に監督兼主演した名作『グラン・トリノ』以来、実に4年ぶりに俳優としてスクリーンにその姿を見せたことでも話題をさらった。製作も兼任のイーストウッドが監督に抜擢したのは、1995年の『マディソン郡の橋』以来17年間に渡り、自らの映画製作で助監督ほかスタッフとして起用していた愛弟子、ロバート・ローレンツ。自らは出演に徹した。出演はイーストウッドの他、娘役にエイミー・アダムス、新人スカウトマン役にジャスティン・ティンバーレイクがいずれも好演している。原題の“Trouble with the Curve”は、人生の曲がり角での苦悩、といった意味合い。
『人生の特等席』のあらすじ
メジャーリーグチームのベテランスカウトマン、ガスのもっぱらの悩みと不満は、衰える視力と、自らの勘と足を頼りとするアナログなスカウト方法よりも、徹底したデータ分析によるデジタルな方法が重宝され始めたことであった。契約更新まで残り3か月、球団のフロントにも信用されなくなり、このままでは更新の望みは薄い。老体を押して今日もドラフト目玉選手のスカウトに向かうが、期せずして球場で、長い間疎遠だった実の娘ミッキーとばったり出会う。すっかり成長したミッキーは、弁護士としてのキャリアをスタートさせたばかりだった。久しぶりに見る父の元気のない姿を見て、気まずいながらもミッキーが提案したのは、父が間もなく出発する全米各地へのスカウト行脚に同行することだった。
『人生の特等席』のスタッフ・キャスト
『人生の特等席』の感想・評価・ネタバレ
-
黄斑変性で見づらくなっているベテランスカウトマンのイーストウッドとパートナー弁護士を目指す娘エイミー、互いに思いやりながらも衝突が絶えない親子。地方へのスカウト旅行で本心をぶつけ合い、やがて相手を真に理解しはじめる。イーストウッドの頑固おやじぶりとエイミーの負けず嫌いが親子を上手く表現している。心温まる映画で面白かった。
-
期待してみたけどそこまででもなかった
-
2015.05.12 DVD
(C)2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.