危いことなら銭になる

日本
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「危いことなら銭になる」のスタッフ・キャスト

「危いことなら銭になる」の感想・評価・ネタバレ

  • changpian
    changpian 4 2013年1月22日

     「やばいことならぜにになる」と読む。中平康監督、1962年作品。日活100周年邦画クラシック「GREAT20」として選ばれ、名作とともに2011年にDVDリリースされたが、これはなんとその時が初DVD化であった。  私がこのフィルムに興味を持ったのは、香港でも活躍した奇才、中平康監督の手によるものだから、だけではない。原作が都筑道夫である、ということにも強く惹きつけられた。実は、中学生の頃、とあるきっかけで都筑の小説にはまり、よく読んだ。特に初期のアクロバティックな推理小説は、ティーンエイジャーにとっても魅力的だった。その頃から、彼が『エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン』初代編集長であり、イアン・フレミングの『007』シリーズの紹介者であったこと、また日本のサスペンス映画にも関わりがあったことは知っていたのだが、そのような映画を見るのは当時は容易ではなかった。近年、都筑原作映画は、岡本喜八監督の『殺人狂時代』、福田純監督、宝田明主演の『100発100中』シリーズ、長谷部安春監督、小林旭主演の『俺にさわると危ないぜ』がDVD化されており(『殺人狂時代』は未見)、都筑の才能を再確認したところである(彼が原作の映画は他に『国際秘密警察 絶体絶命』も。ソフト化を期待したい)。そのような都筑原作の映画群でも、一番早いのがこの『危いことなら銭になる』である。  さて、この映画の主演は宍戸錠。長門裕之、草薙幸二郎、浅丘ルリ子とタグを組んで、横浜、東京を舞台に活躍する。やっぱりアキラと比べれば見劣りする、とは言いたくないが、まあちょっとパーフェクトとはいえない主人公を演じるのは、ジョーのほうが合っていたかもしれない。横浜のシーン、自動車が右側通行のようにみえるのだが、なぜか。  左卜全もいい味を出しているが、怪しい中国人役を得意とした藤村有弘、やはりここでも香港人ワンの役を演じている。藤村の仲間の中国人たち、ほんの僅かの台詞ながら、かなり正確な中国語を発している。なぜだろう。  ここでも、犯罪、おどろおどろしいという香港イメージが繰り返されていることが確認できたと同時に、その後香港で活躍することになる中平監督は、実際の香港をどう感じたのだろうか、などと、よけいなことを考えてしまった。

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