
『東ベルリンから来た女』の感想・評価・ネタバレ
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ベルリンから西の地方の病院にきた、小児科医師バルバラ。 どうにもならない、なんでこうなってしまったのか、どうしてこっちを選んでしまったのか、この判断であってるのか、これからどうなるのか、これからどうするのか、 不条理の中で、抑圧されながら、自分の決断で自分を主張するような。
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けっこうおもしろかった記憶。くらい色調
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もっとサスペンスフルかと思いきや、意外と地味(≧∇≦)純文学って感じ
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西の自由な暮らしと東の医師としての使命、西の恋人と東の誠実な同僚との間で決断を迫られる女医バルバラ。 随所にあるカーテンの演出が印象的。 「善き人のためのソナタ」のようなドラマチックさは無いけれど、静かに淡々と進む展開と雰囲気によりリアリティを感じるというか。監視下の生活の生々しさに息が詰まる。
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ドイツが東西に別れていた時代の緊迫感が漂っています。
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いやー、これは『グロリア』を思わせるハードボイルド映画でした。何せ原題はヒロインの名『Barbara』。言葉少なく、背景説明も音楽もなく静かに展開するうちに、結末はもう予想がつく。その結末から逆算して作られたようなエピソードが、どう語られるかの映画なのだ。パンクを自分で直し、すらりとした脚で自転車を駆る姿もカッコよく、仕草や横顔、指輪の話をする女性との対比、そして最後の台詞まで完璧ハードボイルド様式。エンディング曲とタイトルがトドメを刺してお見事。
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ベルリンの壁があった頃のドイツを舞台にしたストーリー。 抑圧され監視された生活を送るなんて、どれほど生きた気がしないだろうと思う。 ラストにちょっとホッとした。 http://www.cinemarev.net/article/375184709.html
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1980年のドイツを舞台に、西側の恋人を持ち東側に暮らす女医の物語。 秘密警察、強制労働所、在留ソ連軍のパラシュート、ピリピリする東ドイツの光景の中に、一時の安らぎを感じる場面が編みこまれていた。
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東ベルリンの秘密警察に監視されているバルバラの物語。終始静かな映画だが常に緊張感が張り詰めている。バルバラのぶれない生き方が非常に印象的。ニーナ・ホスが好演。
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静かな静かな映画、ラストはだいたい解っていたけれど・・・。東独の監視システムは、本当にすごかったらしい。壁が崩壊してから、人間関係も崩れてしまって大変だったらしい。ヒロインが幸せになって欲しかった!
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監視体制下で抑圧され何事にも猜疑心が拭いきれない…終始緊張感が張り詰め静かで重いシーンが続く。凛として美しい主役のバルバラと同僚の先生役が好み。鑑賞後に余韻を残すラストの決断… #映画
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台詞少なめ、音楽少な目、実にゆっくりとストーリーが進行するこれぞヨーロッパ映画という感じでした(最近観た『テッド』、『ホビット』との落差が凄かったですw)。しかし、静謐だからこそ、積み重なっていく緊張感と主人公の決断の時が迫ってくるのがありありと感じられて見ごたえがありました。つまるは自由への渇望と、職業を通しての使命・天命に揺れる話なのですが、ベルリンの壁崩壊前のドイツという時代設定もあり常に重苦しい空気が持続するので最後までちゃんと興味が持続する作りになっていると思います。ごく限られた登場人物ながら、全ての人にきっちり目配せているのも、監督の良心を感じられて好感を持ちましたね。 そして主演のニーナ・ホスが素晴らしい。(ちょっとシャーリーズ・セロンに似てて)、タバコが小道具になるようなクラシカルな佇まいがあって、その揺れる心情を言葉ではなく微細な演技で表現しておりました。ラストシーンでの「目」にはハッとさせられるような凄みがあって、このシーンのためだけに劇場に足を運んでも損は無いと保証します!
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#014 http://www.barbara.jp/main.html
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