『少年』の感想・評価・ネタバレ

  • southpumpkin
    southpumpkin 4 2019年10月4日

    当たり屋で全国を行脚する一家。連れられる少年の心は父母と距離があり、親身になれるのは幼い弟だけ。 大島渚によるロードムービー。小山明子も登場する大島渚印の映画ながら、例のイデオロギーはそこまで全面に押し出されていない。大変に味わい深いロードムービーと言えるだろう。大島渚作品群の中では好きなうちの一つに挙げることになる。親の庇護の元、犯罪に手を染めさせられる少年。その心には沸々と湧き上がるものがある。ただそれが何なのかを少年が明確に自覚することはない。一切心を交わらせようとしない少年に手を焼く父母にとって、少年は心が不在な化け物のように見える。これを家族と呼ぶのか。 疑似家族を形成する真逆の映画だが是枝裕和『万引き家族』にはよく似ているように思う。また黒沢清『旅の終わり世界の始まり』の前田敦子の感じは、少年に類似している。

  • wiggling
    wiggling 0 2013年4月3日

    シネツイン新天地にて。大島渚の1969年作品。当たり屋犯罪を繰り返しながら日本全国を転々とする一家を描いたロードムービー。この頃の大島作品としてはちょっと珍しいタッチのドラマだけど、両親から省みられない少年の絶望や家庭の崩壊といったエッジな要素もある。実在の家族をモデルにしてるってのが辛い。本当に全国を回った地方ロケの風景も見所。

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