ツイ・ハーク ミッション・ポッシブル:M:P-1

鬼馬智多星
香港
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「ツイ・ハーク ミッション・ポッシブル:M:P-1」の感想・評価・ネタバレ

  • changpian
    changpian 4 2013年9月25日

     文字通りタンスの奥に眠っていた日本盤DVDで鑑賞。奇才徐克ツイ・ハークが香港ニューウェイブの旗手としてデビューし、実験的な『ミッドナイト・エンジェル/暴力の掟』(ciatrでレビュー済み)に続いて撮った1981年の娯楽映画。台湾では『夜来香』の題名で国語吹き替え版が公開され、金馬奨の最優秀監督賞などを受賞している。1980年代にヒット作を連発した映画会社・新藝城シネマシティ製作のこの映画、前作とは打って変わって、親しみやすい作風だが、徐克の才能は随所で感じることができる。  映画の内容は、ドタバタスパイスリラー。意識したわけではないだろうが、日本の60年代の都筑道夫原作のスパイコメディ(『100発100中』『危いことなら銭になる』など)を想起させる仕上がりである。主演は林子祥ジョージ・ラムと泰迪羅賓テディ・ロビン。どちらもいい味を出している。日本盤DVDのパッケージには「上海が舞台」と記されているが、間違いだろう。ただし林子祥の探偵事務所は「夜来香」というビリヤード場の中にあり、国語版では「夜来香」という役名になっている。そして、上海の流行歌である「夜来香」も流れるのである。もう一曲、カメオ出演の岑建勳ジョン・シャムがパーティ会場で白光の「假惺惺」をピアノで弾くシーンもある(さらに、そのイントロには『不了情』の同名主題歌が用いられている)。  その一方で、広東語映画にも出演し、コメディアンとして活躍した鄧寄塵も主役級で出演。彼は、香港ビートグループのThe Fabulous Echoesと共演したレコード「墨西哥女郎」でも知られる。さらに曹達華も親分役で出演しているなど、広東語映画の重鎮も多く起用されているようだ。美女たちも多く出演するが、こちらは現在その名が知られている人はほとんどいない模様。  1983年の映画『我愛夜來香』はこの続編的映画のようだが未見。内容は抗日スパイコメディのようだ。監督も泰迪羅賓テディ・ロビンに交代している。林青霞ブリジット・リンも出演しているのでぜひ見てみたい。

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