ファッションを創る男 カール・ラガーフェルド
ファッションを創る男 カール・ラガーフェルド
Lagerfeld Confidential
rating 2.8 2.8
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『ファッションを創る男 カール・ラガーフェルド』のmazdaの感想・評価・ネタバレ

mazda

シャネルの現デザイナーを務めるカールラガーフェルドを追うドキュメンタリー。 ファッション映画なのかと思っていたけどカールがこの仕事をする上で軸にある自論をテーマにしてる。 彼の言葉に共感するかどうかはおいといて本当にこの人は芯にある柱がぶっとく突き刺さってる人だと思う。そんな簡単にぶれていては務まらない仕事なのはわかるけど迷いとかブレとか微塵も感じさせなくて、言うこと全てが名言みたいに常に物事の本質をついている。決して難しいことは語らずに、カールをよく知らない人にでもこの人のもつ思考、思想に圧倒させられると思う。 ただドキュメンタリー映画としてはとても残念な出来だった。何を結局伝えたかったの?と思ってしまう軽薄さ、ただただカールを追っかけているだけにしか見えない。 カールが「どこいってもみんなファッション業界は華やかだって言うけどそんなことは少しもない」と言う、逆を言えば界の内側の人間はみんなそろって全然華やかじゃないと言うし、ドキュメンタリーなんだから華やかに見えるその裏側をしっかり撮るべきなはず。なのにこれを観てる限りじゃ華やかな表面をたらたら撮っているようにしか見えなくてカールの言っていることがこれじゃあ説得力なさすぎじゃんと映画としてのクオリティの低さがすごく残念。 カールの出すアイディアの面白さが本当に好きなのでショーや写真、仕事に対してのコンセプチュアルな部分も描いてほしかった。イケメンモデル達にパパラッチ役をやらせて群れになってカールを撮る彼等を、撮影するカールがメディアに対しての皮肉たっぷりで面白かった。カールの部屋が見れたのもよかった、豪邸なことより本の山に驚いた。 向上心がなくなった時点で終わり という言葉がとても印象に残りました。落ちたシャネルを復活させた彼だからこそ言える言葉で昇ることしか知らない彼の仕事への愛は素晴らしいと思う。