ゼロ・グラビティ
ゼロ・グラビティ
Gravity
2013年製作 アメリカ 91分 2013年12月13日上映
rating 3.7 3.7
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『ゼロ・グラビティ』のpodima_hattayaの感想・評価・ネタバレ

podima_hattaya
podima_hattaya 0 2014年3月5日

この作品が、映画の新たな黎明期の始まりの鐘を鳴らしたのは疑いようがない。 これまでの映画では表現したことのないもの、体験したことのない事ばかりだった。 かねがねリュミエール兄弟によって始めて映画体験というものをした人々が羨ましく思っていたが、例えばサンドラ・ブロックが流した涙がスクリーンを越えてこちらの頬に落ちてきた時(きたように、ではなく実際に)、グーっとこちらへ近づいてくる水滴を見つめながら、リュミエール兄弟作品の「こちらへ近づいてくる汽車」を初めて見た人々に近しい気持ちを抱いたように思った。それを感じ、何か大きなものにに立ちあった気がして感動した。 またこれまで”共感”とは、自分で実際に経験したものの欠片をより合わせ、想像で補うことで完成するものと認識してきた。 この作品は広大無音な宇宙空間の中、「生きたい」という本能の中に誰もが持ち合わせる、言わば誰もが共感し得るものが溶け込んでいる。 のみでなく、無重力状態の中で地球を見下ろしたり、爆風に飛ばされ耳には聞こえぬ自分の身体を突き抜ける衝撃のみを感じたり、これまで得たことのないはずの体験なのに、音と映像だけでこの体験に”共感”出来るというのは、全く新しい。 この技術でより映画表現の未来がより広けたのを見て、非常に嬉しい。例えばデヴィッド・リンチがやったら…!