
『男はつらいよ フーテンの寅』とは
同名人気テレビドラマ『男はつらいよ』の映画シリーズ第3作目。脚本は山田洋次と小林俊一、そして宮崎晃が共同執筆し、撮影は前作『続・男はつらいよ』に続き高羽哲夫が務める。監督は前作に代わって『男はつらいよ』(1969年)で脚本を務めた森崎東が担当した。本作は監督が代わったことで、本シリーズの中では異色作でもある。主演はテレビドラマ・映画同様の渥美清、共演には新珠三千代、森川信、三崎千恵子。
『男はつらいよ フーテンの寅』のあらすじ
テキ屋として全国を転々としていた「フーテンの寅」こと車寅次郎(渥美清)が、久しぶりに故郷である葛飾柴又に帰ると寅次郎に見合いの話があがっていた。翌日、相手に会ってみると相手は知り合いの駒子 (春川ますみ)で喧嘩をした恋人・為吉(晴乃ピーチク)への腹いせで見合いをしたのだった。見合いは破談になり、1か月後寅次郎は伊勢に辿り着き、病に倒れてしまうのであった。しかし、そこで献身に看病をしてくれた温泉旅館の女将であるお志津(新珠三千代)に恋をしてしまい、寅次郎はこのまま一緒に居られたらと夢を見るのであったが……。
『男はつらいよ フーテンの寅』のスタッフ・キャスト
『男はつらいよ フーテンの寅』の感想・評価・ネタバレ
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Netflixで男はつらいよシリーズが配信され、これを機に改めて全作見直そうじゃないかという挑戦のもと、備忘録としてここに残したいと思う。 3作目フーテンの寅。 旅先で会ったお静に一目惚れし、番頭を名乗り出て住み込みで仕事をする寅さん。何と言ってもお静の弟が駆け落ちをするシーンに涙が流れる。 珍しく柴又から離れ失恋をする寅さんであるが、報せがない寅さんを心配するとらやの人達。寅さんがいないいつものメンバーで年を越そうとしていた。元気にやってるかしらなんて話している間にテレビでは行く年来る年が流れる。そこに映る寅さんのすがた。このシーンを観て、泣くか笑うかでやはり観点が変わってくる。ぜひ、ここで泣ける人にこのシリーズを観てほしいものだが笑えるような余裕も人には必要なのかもしれない。しかし、唯一の肉親をテレビ越しではあるが知ることができて緊張が緩んだ櫻の気持ちを考えると私は涙が止まらない。
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2017.4.16.89