流星

流星語
香港
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「流星」の感想・評価・ネタバレ

  • changpian
    changpian 4 2013年11月5日

    ジェイコブ・チャン 張之亮監督、1999作、原題は「流星語」、レスリー・チャン張國榮主演。恥ずかしながら未見だったが、古い日本製DVD(トールケースではなくCDケースに収められたもの)で鑑賞。文芸映画で知られる張之亮監督だが、これもチャップリンの『キッド』を下敷きにした文芸もの。レスリーと子供の愛情こもった生活と別れが描かれていて、よい。だがプロットにもう一捻りありそうで、それがないまま終わってしまう。レスリーと、子供の実の母であったキーキー琦琦(任達華サイモン・ヤム夫人、モデル出身)は結ばれることがほのめかされながらも、そのような結果にはならない。このキーキー演じるキャラクターはDVDでは「リョン」とクレジットされているが、実際には「梁太」、つまり「梁夫人」であり、彼女自身の姓は別のはず(劇中ではウォン王または黃という偽名も使う)。その彼女がどうして子供を捨てたのか、そして夫であるはずのミスター梁はどうしているのかの説明が省かれていて、ちょっと歯がゆさを覚える。  往年のスター、ティ・ロン狄龍が好演。レスリーとは『男たちの挽歌Ⅱ』以来だろうか。だが、往年の二枚目スターも、ここでは人情味あふれる(やや三枚目の)警官を演じていて、時の流れを感じさせる。その彼とキャリー・ン吳家麗との密かな恋も、映画の見所。香港・上環の町並みも、庶民性を前面に押し出したストーリーとマッチしていた。そういえば、かつて国語片(北京語映画)に出演していた狄龍が、北京語を話すシーンもあり、上海にルーツを持つ琦琦が上海語を話すシーンもあるなど、このフィルムも時期的に早い多言語映画である。  冒頭の株価暴落のシーンは、近年の香港映画でもよく扱われる株・証券会社ものを連想させられた。子役の葉靖嵐は近年もブログなどにレスリーの思い出を綴ったりしている。  というわけで、印象に残る映画なのだが、ツメは…、というのが全体的な感想だ。  

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