自由と壁とヒップホップ
自由と壁とヒップホップ
Slingshot Hip Hop
パレスチナ・アメリカ 2013年11月1日上映
rating 3.8 3.8
5 7

『自由と壁とヒップホップ』のtoraの感想・評価・ネタバレ

tora

モサド関係の書籍を読んだりjewish hiphopをちょこちょこ聞くので、対立するパレスチナ側のヒップホップに純粋に興味があり観てみました。音楽的には洗練されてるとは言い難いけど、物凄くエネルギーに溢れているなあと。ラップで人々の言いたい事を代弁し、団結を促しパレスチナ人としての、またアラブ人女性としてのアイデンティティーを取り戻さんとする彼らのバイタリティーには感服します。ヒップホップに関心がなくてもイスラエルとパレスチナの領土問題を多少抑えておけばスラスラ観れる作品だと思います。パレスチナ難民抑圧の歴史には同情を禁じえない部分がありますが、補足しておくと監督がアラブ系アメリカ人なので、かなりパレスチナ寄りの内容です。実際にはパレスチナもファタハやハマースが、ユダヤ人を報復的に殺害してきた史実もあるので劇中、警備が厳重なのにはそれなりの理由もあるのですが、そういったところまでは立ち入っていません。どちらの民にも虐げられてきた背景があるだけに、複雑な気持ちになりました。イスラエル、パレスチナ問題に関しての本当の悪はユダヤ人にもパレスチナ人にもいい顔して、この問題をほっぽらかしたイギリス。これを改めて思い起こしました。ラビンが生きていたら…と思ってしまいます。