ヘルプ・ミー・エロス

幫幫我愛神
台湾
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「ヘルプ・ミー・エロス」の感想・評価・ネタバレ

  • changpian
    changpian 4 2013年11月7日

    日本では2007年の東京フィルメックスで上映されたものの、一般公開は見送られた、李康生監督の第二作。李康生といえば、蔡明亮監督の公私に渡るパートナーであり、本作も蔡明亮監督のプロデュース。従ってこのフィルムも蔡明亮テイストが濃厚なものとなっている。  李康生自身が主演、だが蔡明亮映画ではほとんど話すことのない彼は、ここでは意外に能弁だ。が、都会の孤独に苛まれていることは共通している。いわば、わかりやすくなった蔡明亮映画といったところか。エロスというテーマも蔡明亮の『西瓜』と共通。ここでも大胆な性描写がある。そして大麻栽培と吸引の描写。日本で公開が見送られたのも、これらの描写に起因するのかもしれない。  だが、内容はいつもの蔡明亮ぶしに近い。株投機に失敗し、「いのちの電話」に相談し、相談員にストーキングする男性。だが実は別の相談員が本当の電話の相手だった。その本当の電話の相手は、夫の作る料理により太ってしまい、相談者の男性に自分の姿を晒せずにいる。もう一人、檳榔売りの女性も、孤独の中、主人公の男性と関係をもつ。そしてラストシーンにおける救済(になっているのかどうか、この映画の場合は分からないが)。  蔡明亮映画との違いは、台詞が多いこと以外に、舞台が台北ではなく高雄になっていることも挙げられる。そのため、愛河などの高雄の風景や、檳榔(西施)、台語など、南の芳が漂っている。そして、上海~香港の懐メロ国語歌謡に傾倒する蔡監督とは異なり、フォーク調の楽曲がここでは使われる。「ダンシング・オールナイト」の中国語カバー「但是又何奈」も!  李康生、その後オムニバスの『台北24時』(2009)以後、監督はしていないようだが、蔡明亮が引退を表明した今、再びメガホンを握る日は来るのだろうか。

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