
『フォックスファイア 少女たちの告白』の感想・評価・ネタバレ
-
ウーマンリヴもまだ先の1950年代、女子の秘密結社による封建社会へのささやかな復讐は、幼く衝動的ではかない。『スタンド・バイ・ミー』と同じくカリスマ的リーダー、物語を書く子がいて、コミューンは典型的な末路を辿る。地味で垢抜けないルックスが生々しく、それぞれの人物描写も的確。でもこの映画はアメリカのもうひとつの原風景、ホーボーの魂みたいなものが息づいてるところが魅力なんだよな。60年代になって、まだ信じる者ともうマジックが消えてしまった者の対比がいい。時間が進むのを待てなかった女の子、進んでしまった女の子。サントラも渋いよ。