縞模様のパジャマの少年
縞模様のパジャマの少年
The Boy in the Striped Pyjamas
2008年製作 イギリス・アメリカ 95分 2009年8月8日上映
rating 3.8 3.8
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『縞模様のパジャマの少年』のmazdaの感想・評価・ネタバレ

mazda

ドイツ軍の息子とユダヤ人の少年に友情の芽生える話。何も知らずに見るべき作品だと思うからストーリーには触れません、でもわかっていたとしてもかなり衝撃はうけると思う。 どんな子供にも否というのは何もない。 ユダヤ人でもドイツ人でも白人でも黒人でも朝鮮人でもどんな子だろうと子供は子供、罪をもって生まれてくる子なんかいない。 素直で正直で痛々しさを感じるほど純粋。知らないことを知りたくなって当たり前だ、本当なのか嘘なのか彼等にはそれしか無い。 教科書では事実や一般論や平均的なものを学ぶことはできたとしても、自分がそれに対してどう思うかというのは薄々でしかわからない。自分の目で見て自分で触れて体感してそこで初めて自分が感じたものこそ真実だ。 この作品はフィクション、ここまでの話は非現実的だとしても人のきもちや感情の描写は事実としてありうる話だと思った。ナチスの残酷さなんてもちろん嫌ほど伝わってくるのだけど、この作品はナチスのおろかさよりもっと伝えたかったものがあると思う。 無意識のうちに「ドイツ人」とか「北朝鮮」とか「イラク」とか「賛成派」とか「反対派」とか、私たちこそ1つの名前に全てをくくって差別している本人ではないかとはっとさせられる。教科書こそがまさにそうだ、「良」と呼ばれるところに所属する全ての人間が良なわけではないし、「悪」と呼ばれるところに所属する全ての人間が悪なわけではない。その判断は自分。 残酷さ以上にそういうメッセージ性を私は強く感じたので多少無理矢理な設定も必要なものに思えた。 感傷的になることはなかったけどこころにドーンと何かを落とされたきもちになりました。