ニンフォマニアック Vol.1

Nymphomaniac: Vol. I
2013年 デンマーク・ドイツ・フランス・ベルギー 117分
rating 3.4 3.4
102 125

「ニンフォマニアック Vol.1」のあらすじ

ある冬の日、初老の男性セリグマンは家の前の通りで女性ジョーが倒れているのを発見し、家で介抱する。その後回復した彼女はセリグマンに何があったのかを尋ねられ、自身の衝撃的な半生を綴っていく。

「ニンフォマニアック Vol.1」の感想・評価・ネタバレ

  • theskinheads
    theskinheads 4 1月27日

    一度途中までレビューを書いていて、操作ミスで全部消えてしまい、萎えてしまって、同じ文章を書く気力はないが少しやる気を削いで2度目のレビュー。 色情狂を描く映画。vol.1とvol.2があるが、前編だけでも大満足、お腹いっぱいと言った方が近いかもしれない。セックスというテーマをこれでもかと掘り下げて、ストーリーは展開していく。その中でもチャプターが分かれていてそのチャプター毎にテイストの違う物語がある。 演出もテーマも、かなりアウトローで目が離せない。前々から観たいと思っていたもののなんだかインテリ感が強い印象があり観るのを先延ばしにしていた。インテリ感は否めないが退屈させないその演出力とぶっ飛んでるストーリー展開がある。 人によってセックスの価値観が違うものの、この映画はその行為をいやらしく感じさせない。むしろ裸婦画や春画のような芸術としての性。ここまで昇華できるのもすごいと思う。 しかし、1つだけ気に食わないところがあって、語り手と聞き手がいて話を進めていくタイプだから仕方がないんだけど、その後2人の会話が不自然。語り手はやたら教訓めいていて、しかも前提として聞き手がこのおじさんじゃなきゃダメなような物言い。聞き手のおじさんもやたらと物分りが良くて、釣りやクラシックに置き換えて話を聞くんだけど、最近の伊坂幸太郎のような、もともと話すことが決まっているような不自然な会話である。 と言っても、十二分に楽しめたのでvol.2を早く観たいと思っている。

  • chiho
    chiho 3.5 2016年1月29日

    ユマサーマンに笑う

  • HMworldtraveller
    HMworldtraveller 4 2016年1月22日

    ニンフォマニアック。色情狂または色情症。気分障害の一種である躁病状態の際に併発する場合があり、量的に過剰な性交(セックス)を求めたり、オナニーを何度繰り返しても満足しないような症状が見られる (出典 Wikipedia) 誤解を恐れずに言ってしまおう。・・・おもしろかった。 私にとってトリアー監督の作品は、観てハッピーな気持ちになれるとか、登場人物に共感したりとか、言いようの無い感動を覚えることが決して無い映画だ。好きではない。苛立ちを感じたり、ひどく落ち込んだり、嫌悪感を覚えたりする。でも、頭で考える以前の本能的な部分や心の奥深くを掻き乱され揺さぶられ弄ばれたような気持ちになるせいか、結果として強烈に記憶に残るのである。 本作も例外ではなく、主人公ジョーの奔放過ぎる性には正直、ドン引きしてしまう。性はあるけど愛は無い。と言うよりも「愛なんてくだらないものに取り憑かれた世の中に反抗していたのよ」の言葉のとおり、愛を敵視し嘲笑する。そして過剰な性遍歴の結果、何も感じなくなるとは なんて滑稽で皮肉なことこの上ない落とし込み方なんだろう。。トリアーという人の描く女性は、世の中のmajorityとは違う方向に幸せや価値観を求めているように見える。 そんな ”トリアー的 通常運転” な描写の作品なのにおもしろいと感じたのは多分聞き手のセリグマンの妙に哲学的な薀蓄のせいだ。男漁りをするジョーの行動を釣り(フライ・フィッシング)に例えたり、” 3+5の衝撃 ” をフィボナッチ数列だと言ったり、博識を披露しながら返す相槌が 的を射ているようでもありズレているようでもあり、とにかく軽妙で独特。これがキワモノ路線の素材に、苦笑いに近いコメディ要素を神妙な面持ちでふりかけるような効果になっている。 いずれにしても、この監督の作品は他とは異なる後味が残る。「幸せな人や美しいシーンを見て、こうありたい こうなりたい」という映画と「倫理に反する行動や悲惨なシーンを見て、美しいものや かけがえのない何かに気がつく」映画の2種類に映画を分類するとしたら同監督作品は後者だ。今回、本作を観て思った。負をもって正を知る(負をもって正を考えさせる) パワーの大きさ。これが人を惹きつける魅力であると同時に人から疎まれ遠ざける要素なんだと。

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