カスパー・ハウザーの謎
カスパー・ハウザーの謎
JEDER FUR SICH UND GOTT GEGEN ALLE
1974年製作 西ドイツ 110分 1977年1月21日上映
rating 3.5 3.5
7 6

『カスパー・ハウザーの謎』のsouthpumpkinの感想・評価・ネタバレ

southpumpkin
southpumpkin 3 2017年5月25日

生まれてずっと地下で監禁されていたカスパー・ハウザーが何者かによってこの世に解き放たれる。 前半は思考実験のような趣。初めて自然を感じ、初めて外を歩き、初めて言葉を知ります。そんな初めての度合いは『ルーム』レベルではありません。火を触った時の反応が最高です。初めて痛覚を刺激された瞬間はあんな感じになるんですね。 見世物にされながらもどんどん社会を知っていくカスパー・ハウザーは徐々に社会や宗教、文明そのものに対して嫌悪感を抱きます。閉じ込められていた部屋の方がよっぽどマシだった、という始末。彼は外に出てから自由を得る代わりに、また別の足枷を嵌めることになります。そんな足枷は私たちには当然ついており、それは生まれてからずっとついているから気づかないだけなのかもしれません。 見世物小屋のシーン、初めに小人が登場しますが、おそらくヘルツォークの三年前の作『小人の饗宴』の主人公じゃないでしょうか。顔がそっくりでした。