扉をたたく人

扉をたたく人

The Visitor
2007年製作 アメリカ 104分 2009年6月27日上映
rating 3.7 3.7
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『扉をたたく人』とは

孤独な大学教授と移民の青年との交流を、西アフリカの伝統楽器ジャンべの調べと共に描く衝撃のドラマ。当初わずかな公開館数からスタートしたが、その感動が瞬く間に口コミで広がり、拡大公開されロングラン・ヒットも果たした傑作。監督・脚本は『ミート・ザ・ペアレンツ』など俳優としても活躍する才人トム・マッカーシーで、本作が監督としての出世作。主演の大学教授を演じたリチャード・ジェンキンスは、2008年アカデミー主演男優賞にノミネートされた。その他出演は『ミュンヘン』のヒアム・アッバス、ハーズ・スレイマン、ダナイ・グリラなど。

『扉をたたく人』のあらすじ

アメリカ北東部、コネティカット州のとある大学にて経済学を教える大学教授ウォルター。とうに還暦も過ぎ、愛する妻にも先立たれたウォルターは周囲にも心を開けず、孤独な毎日を送っていた。ある時、学会の所用で久々にかつての赴任先だったニューヨークを訪れた彼は、以前利用していた別宅のアパートを訪れるが、玄関を開けるといつの間にかそこには外国人の若い男女が平然と生活していた。越してきたばかりだというシリア出身の青年タレクと、恋人であるセネガル出身のゼイナブは、ウォルターの話を聞き自分たちが詐欺に遭ったことに気づく。永住許可証であるグリーン・カードを取得していない彼らは、警察沙汰になると間違いなく自分たちが国外追放となる為、くれぐれも警察には内緒にしておいてほしいとウォルターに伝えその場を去っていく。行くあても頼りも無い彼らを見兼ねたウォルターは、当面の間彼らを住まわせることに。こうして彼らとの奇妙な共同生活が始まり、徐々に打ち解けていく3人だったが、9.11以来それを簡単には許さないアメリカが彼らの運命を狂わせていく……。

『扉をたたく人』のスタッフ・キャスト

『扉をたたく人』の感想・評価・ネタバレ

  • YU66 RAMONE
    YU66 RAMONE 4 2017年5月17日

    愛妻に先立たれ物足りなさや孤独にあふれたウォルターでしたが、ひょんな事から移民カップルと知り合い夢中になれる事を見つけられなかった見つけます。 人に紳士的で優しいウォルターの姿がとても素敵です。9.11以降のアメリカがこんなにも善良な人を悲しませているなんて知らなかった自分が恥ずかしくなりました。 演奏して自由に生きたい。 このセリフに尽きます。

  • s_p_n_minaco
    s_p_n_minaco 0 2016年5月1日

    やもめの大学教授が打楽器ジャンベに魅了される様は、まるで恋。そのリズムに一目惚れして、シリア人ジャンベ奏者タレルに誘われ公園でのセッションへ出掛けるときのウキウキしながら恥じらう姿ときたら、完全に初デート。リチャード・ジェンキンスが一気に少年の面持ちとなる。だがタレルが不法移民として収監され、無情にも引き裂かれてしまう。教授とタレル、その母と教授、母とタレルの彼女、お互いがお互いを招き入れる寛容さが静かに慎ましく心温める反面、9.11以後変容した社会の不寛容さが際立ち、誠実であろうとする人の限界もまた正直に見せている。教授は移民視点でNYを体験してみるが、所詮安全地帯からの目線という隔たりは消えない。 ストレートに問題提起する映画だけど、ジェンキンスのリアクション演技がとても瑞々しく、パンツ一丁でジャンベを叩く姿はユーモラス。ベテランなのに初主演のフレッシュ感が新しい扉を開いた初々しさと重なって、キャスティングの勝利だなあ。1人1人血が通った人物像の共鳴するセッションが素直に響いてくる。

  • ごとー
    ごとー 0 2016年4月4日

    2016/04/04 翻訳者 太田直子 ウォルターが最初にジャンベ触るシーン好き。恐る恐る触ってたら帰ってきちゃってなんもしてないよみたいになるところとか。そしてやっぱり音楽って世界の共通言語なんだなーと。セッションで仲良くなっていくのとかいいよな。 ただこんな悲しいものだとは思ってなかったから辛い…。9.11以前と以後でなにか変わってしまったんだろうな。それっていろんな映画とかアニメでもそうなきがする。

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