とらわれて夏

Labor Day
アメリカ
rating 3.7 3.7
84 48

「とらわれて夏」のスタッフ・キャスト

「とらわれて夏」の感想・評価・ネタバレ

  • HMworldtraveller
    HMworldtraveller 3.5 2016年5月23日

    人は、愛情を注がれ注ぐ対象をいつも欲する生き物だ。だから、そういう対象を失った時の喪失感は大きく、心の空洞を埋めてくれる存在に出会うと乾いた砂が水を吸収するように目に見えて満たされていく。 離婚して鬱状態の女性と13歳の息子。そこに現れた脱獄囚。序盤こそ緊迫感ある不穏な空気が漂うけれど、脱獄囚とは思えないその男の誠実そうな人柄に、緊迫感は徐々に薄れ 代わりに温かな空気が流れ始める。男手の無い家ではありがたい 車や家の修理に大工仕事。料理も器用にこなし、息子とキャッチボールをする。恐怖や怯えが 軽度の不安や疑心暗鬼へと緩み、不安定なものを残しながらも懸念が次第に安堵感へと変わっていく。 特に印象的なのはピーチパイを作るくだり。1つのボウルに入ったピーチを3人で一緒に混ぜるってどうなの?と思いながらも見入ってしまったシーン。時に手と手が絡み 材料を混ぜ 3人の共同作業で生地を整え形にしていくこのシーンは、家族が形成されていく過程のよう。辛い過去があり愛を渇望していた3人が一緒に作る、アメリカを代表する家庭料理のパイ。 脱獄囚とシングルマザーというコテコテの昼ドラのような素材なのに昼メロ臭をそこまで感じないのは、心の移ろいを いかにもなセリフではなく家族的な映像で描写していることと、物語が息子目線の回想で進み 希釈されているためだろう。が、矛盾するようだが、子供から大人へと変わり始める13歳の目線で見る母の”女”と 大人の男、頻繁にクローズアップされる手、疲れきって生活感を纏ったケイト・ウィンスレットはやはり妙に肉感的で、官能と家庭的な温かさが ギリギリの絶妙なバランスで配された作品とも言える。 わずか5日間の出来事。テイストも展開も登場人物の立場も違うけれど「短い時間で紡がれる強い思い」はマディソン郡の橋を思い出させる。本作は設定と展開がやや強引で腑に落ちない点もあり、マディソン郡の橋のほうが圧倒的に好きだけど、作品の空気や画の美しさが粗さを補っていたと思う。ノスタルジックで美しいアメリカの片田舎の風景そのままの素朴な温かみが、パイを作る手、ボールを握る手、手から手へ伝わるのが見えるような物語だった。

  • acornkorokoro
    acornkorokoro 3.5 2016年4月4日

    ケイト・ウィンスレットの色気が凄い。 身の回りの事を何でも出来る男に憧れる。

  • Keisuke__Aoyagi
    Keisuke__Aoyagi 3 2016年2月8日

    ひやひやしながら見た。少年が見た脱獄男が母に迫る危惧の心理が上手かった。この最後は良かったね。

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