『終着駅』のスタッフ・キャスト
『終着駅』の感想・評価・ネタバレ
-
夫と子の待つ家に帰るか、一ヶ月間の恋だった男性と共に残るか、心揺れ動く様を描く。 デ・シーカがハリウッドで撮ったメロドラマ。デ・シーカと言えばイタリアでネオリアリズモの旗手としてブリブリやっており、本作にもその気は混じりますが基本的にはメロドラマ。しっかりと面白いのでびっくりしました。 電車がやってくるが女は逡巡しなかなか電車に乗ろうとしない。ギリギリで乗ったところに男が登場。女は次の列車に乗ることに決めてからの90分間リアルタイムバトルです。映画と現実時間が全く同じなのです。この女は帰るか残るかなかなか決心がつきません。前半は男と女がグダグダレストランで喋り、女の気持ちが離れたり近づいたりする。近年の映画で言えば「ビフォア」シリーズっぽい。このまま映画が終わってもいいかな、と思ったら第三者である甥が登場。この甥が絶対に女(つまり叔母)のこと好きなんですよね…。三つ巴の戦いになるのかと思いきや、その後も様々な困難が…!その度に女の心は揺れ動きます。もうどっちでもいいよ!となり、まるで昼ドラを観ているような気持ちになりますが、この映画は90分で終わります。この移り変わりの激しさを90分で描き切る手腕!名作です!白黒だけど安心して観てください!
-
ヴィットリオ・デ・シーカ監督の恋愛映画の名作。 白黒映像の中で、ジェニファー・ジョーンズが非常に良かった。
-
2004.9月以前に鑑賞