テス

Tess
1979年 フランス・イギリス 171分
rating 3.7 3.7
8 6

「テス」のスタッフ・キャスト

「テス」の感想・評価・ネタバレ

  • southpumpkin
    southpumpkin 4.5 9月24日

    貧しい家に生まれた美しいテスの父は、ある日自分たちが伯爵の直系の家であることを知る。そしてテスを遠い親戚として貴族の家に送り込むのだ。 この映画が至高の悲劇たるのはテス=ナターシャ・キンスキーの凄まじい美貌です。誰が観ても完璧。ほとんど笑顔を見せることなく、特に男性に対して常に警戒するような視線を向ける。そんなテスの抜群な美しさのせいで、最初のお金持ちの家でも酷い目に遭い、また自分と正しく恋愛してくれるはずの男性にも負い目を感じながら付き合う。しかしテスは自分がどんな境遇に置かれようとも自分の信仰を胸に気丈に生きていく。そんなテスがあまりの出来事にどんどん疲弊し、顔から生気を失っていく様はみていて本当に辛い。最高の胸糞悪さです。 映画として素晴らしいのは、シーンのジャンプが驚異的な点。「絶対に行きたくない」と言っていたテスが次のシーンで「それじゃあ行ってくる」と言う。この間の心理的な葛藤を丸々すっぱ抜いています。この間のテスの苦しみを鑑賞者にイメージさせることで、より悲劇が増幅されます。映画の要所要所でこのジャンプが使われています。ラストも衝撃的。そういったシーンを飛ばすことで、映画はほとんど血や生死を写さない荘厳な作りとなっています。映画のイメージとして残るのは雲に覆われた広大な荒野を馬車で渡るテスの姿なのです。

  • s_p_n_minaco
    s_p_n_minaco 0 2015年3月5日

    ポランスキーの文芸大作。黄昏から日没の柔らかな光や霧がかった薄闇、ドラマティックなハレーションなど贅沢なロケーション撮影が美しい。が、何たってうら若きナスターシャ・キンスキー様の可憐な美貌よ。牧師も金持ちも結婚相手もみんな下衆くて腹が立つんだが、淡々と絶望しつつも冷ややかな怨念を湛えたナスターシャ様。その虚ろなささやき声、静謐な狂気。ポランスキーは出産や死など劇的な場面をあっさりスルーして、絵画のように静的な画面を崩さない。神は無慈悲、すべてが虚しい…そんな救いのない物語がシャロン・テートに捧げられている。

  • tategoto
    tategoto 3.5 2014年4月10日

    ナ、ナスターシャさま…

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