イヴ・サンローラン (2014)
イヴ・サンローラン (2014)
YVES SAINT LAURENT
2014年製作 フランス 106分 2014年9月6日上映
rating 3.4 3.4
145 164

『イヴ・サンローラン (2014)』のHM world-travellerの感想・評価・ネタバレ

HM world-traveller
HM world-traveller 3 2015年1月10日

エレガントなのにどこか軽快で、クラシックの優雅さと品のあるアバンギャルドの共存するイヴサンローランの服。そのサンローランの頽廃的で破滅的な苦悩と愛を垣間見た100分間でした。もっと仕事ぶりやその功績に焦点を当てた映画かと思っていましたが、デザイナー イヴサンローランではなく、1人の人間イヴサンローランの姿を描いたものでした。感動とか圧倒されたとか泣けるとかいう類の映画ではないけど、優美で華麗なオートクチュールと、舞台裏の苦悩や陰、天才のあまりにももろくて壊れやすいメンタルとの対比に何とも言えない気分になりました。サンローランが同性愛者だったというのも知らなかったし、期待していた内容とは違ったけれど、享楽やドラッグで心のバランスを取る弱くて人間臭い顔を知ることができ、これはこれで良かったです。ピエールとの関係は、誤解を恐れずに言えば、『きれいだけど情けなくて哀れでキャンキャンわめく仔犬と、仔犬に心身共に寄り添いなだめて心を鎮める大きな犬』という感じ。” 彼を愛してる、でも生涯の男は君だ” というセリフが妙に心に残りました。