思い出のマーニー
思い出のマーニー
2014年製作 日本 103分 2014年7月19日上映
rating 3.5 3.5
750 131

『思い出のマーニー』のRiNの感想・評価・ネタバレ

RiN

ジブリ史上最も美形の主人公・あんな。己のアイデンティティに惑う、よくいる暗めのローティーンです。ぜんそくの治療のために訪れた根室で出会う、金髪碧眼の美少女マーニー。彼女と秘密の日々が始まりました。 ジブリで多用される、「水を越える」描写。これで、マーニーの洋館が彼女の夢である説明は十分な気がするんですが、今回は、これでもかってくらいにしつこく、彼女の妄想癖を取り正します。記憶が飛ぶ描写や、ヒステリックにふるまうあんなの描写でそれ、彼女の妄想癖が「悪いこと」であることも明示します。これが気持ち悪い。いつだって主人公目線だったジブリで、この種の「神の目」を感じたのは初めてですし、違和感が強かったです。作品の導き手はあんなではなく、作り手なのです。 お仕着せがましい決まりすぎたラストにも嫌悪感がありました。そこ、きれいにまとめて、なおかつ説明までしてやる必要ないでしょうに。うーん。 公開当時話題になった「レズビアン色」も、いやそこじゃないでしょうって感じ。幼い友情に疑似恋愛的側面が付きまとうなんてそんなの宇宙の法則ですし。 良い話かもしれないけど好きじゃないなあ。背景描写の美しさはもう、完璧に好みだったので惜しいです。