
『けんかえれじい』とは
鈴木隆の同名小説を原作として、新藤兼人が脚色したケンカ上等ストーリー。後の不良映画やストリート映画の元祖とも言える映画。「バンカラ」と呼ばれるケンカに明け暮れる旧制中学の学生を当時23歳の高橋英樹が演じた。メガホンを取ったのは鈴木清順監督。ケンカだけではなく、年頃の男子が目覚める性や恋愛の切なさも描く。マドンナ道子は清純派アイドルの浅野順子が演じている。
『けんかえれじい』のあらすじ
南部キロクは旧制岡山中学の名物男。またの名を「喧嘩キロク」。ケンカを教えてくれる先輩すっぽんの勧めで岡山セカンドミドルスクール団、通称OSMS団に入団することとなる。そこは中学5年生のタクアンを団長とするバリバリの硬派集団。ある日、OSMS団と関中のカッパ団が衝突した。そこでキロクはすさまじい活躍を見せ、このケンカがきっかけでキロクはOSMS団の副団長に祭り上げられる。しかし、キロクは下宿先の道子に恋をしていた。大好きな道子とはうまく口もきけず、もじもじと震えるだけ。道子に誘われて夜の散歩に出かけたキロクをタクアンが見つけ、硬派にあるまじき行為と憤慨してしまう。
『けんかえれじい』のスタッフ・キャスト
『けんかえれじい』の感想・評価・ネタバレ
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鈴木清順監督の荒唐無稽な青春喧嘩映画、今となってはこういうハチャメチャさは珍しくないので若い人には何処が名作?ってなるかも 先駆的な作品って誰もが真似して上書きに次ぐ上書きで結局 元祖が古いって意見になりがちなのが辛い!
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