ニンフォマニアック Vol.2

Nymphomaniac: Vol. II
2013年 デンマーク・ドイツ・フランス・ベルギー・イギリス 123分
rating 3.4 3.4
70 53

「ニンフォマニアック Vol.2」のスタッフ・キャスト

「ニンフォマニアック Vol.2」の感想・評価・ネタバレ

  • aya06
    aya06 0 2月20日

    vol.1 コミカル vol.2 重い

  • HMworldtraveller
    HMworldtraveller 3.5 2016年1月29日

    ラース・フォン・トリアーの映画を観ると、自分がそれまで持っていた幸不幸や善悪の価値観を掻き乱されるような感覚に陥る。人間の本質をとても深いところで切り出して、目を背けたくなるほどにそれを拡大し大衆にさらしてくるやり方に、どうしても溜め息が出てしまう。そして溜め息が出るというのは、異質に見えるほどひどく誇張してはいるが、人間の本質を捉えていることを認めざるを得ないからだろう。 1も衝撃的だったが2はそれに加えて痛々しく倒錯的で、ありとあらゆる性的嗜好が語られる。3PにSM、同性愛にロリータ。何でもあり。ニンフォマニアック(色情狂)なのに不感症となり、かつての感覚を取り戻すことを全てにおいて優先するジョーにとって、性欲はもはやアイデンティティに等しいのかもしれない。 が、私がひどく考えさせられたのはそこではなく、終盤にセリグマンが発した言葉とそこからの展開。「もしこれが男だったら凡庸な話になっていただろう。」確かに。もちろん、程度問題なのでここに描かれたものがどこにでもあるありきたりな話とまでは言わない。が、確かにこの映画の主人公が男だったら観客は「衝撃的だ」と果たして言うだろうか?答えはNOだ。女の物語だからこそ衝撃的だった。そこに社会の昔も今も変わらない倫理観を感じざるを得ない。 男と女は生物学的に違う生き物だ。だが、女にも性欲はあり、それはおかしなことではないはず。主人公ジョーは性欲の前には理性もきかず小さな息子よりも自分の欲求を満たす方が重要で、手当たり次第に関係を持つわ、SMによる激痛も厭わないわ、とあまりにも極端だ。彼女に賛同も共感もしないが、女性が性を語ったり性欲が強いこと自体は悪いこととは思わない。トリアー監督は超極端な女性を描くことで社会の倫理観の偏りを炙り出そうとしたのかもしれない。 そして最後の展開。これまた皮肉なこと この上ない。どんなに高潔な顔を見せていても人の本質は変わらないという同監督の一貫した主張をここに見た気がした。人間嫌いなのか人間讃歌なのか よくわからない。そういう私はトリアー作品が嫌いなのか好きなのか よくわからなくなってきた。。

  • mazda620
    mazda620 4 2016年1月23日

    異常な性欲の塊、色情狂こと、ニンフォマニアックの続編。ここ1.2年でトリアーの凄さを知った私にとってはトリアー映画、初の映画館鑑賞となる作品でした。 欲望がストレートに純粋にだだ漏れだったVo.1に比べて、欲を抑えることでさらに湧き上がる欲情てきなVo.2。開けちゃダメだよって書いてあると開けたくなる、知らなくていいことだよと言われると知りたくなる、ダメと言われると欲しくなる、カリギュラ効果。制限されることで、その制限に反抗したくなるきもちがわく。その欲が満たされる瞬間が目の前にあるとわかっているとなおさらで、我慢できないというきもちが強いほど満たされた時のきもちも強いと思う。 ラスト何故"ああいうこと"になったのかはまさにカリギュラ効果なのかなと思う。人の心理に絶対なんてないと思う、みんな互いに影響しあってる、誰かは誰かのことをみて何かを感じてる、"感じる"という感情があり続ける限り人のきもちなんていくらでも変化する。私たちの感じてることは言葉なんかじゃ説明できないから、定義付けだってできないし、どこにも本当は属さない。私は無欲なんてないと思っていて、人なんて欲望の塊だって思ってる、そんな人々に圧倒する。ラストに唖然としながらも、なんて人間らしいんだろうって。今までの言葉に矛盾が生まれてしまったとしても、体が反射的に?本能的に行動したことに嘘はないと思う。人間くさい。私たちは欲望の塊だけどそれを恥じる必要はないのだと。 こんなに人間を表すのがうまい人いるんですか、汚いとかじゃない、これが純。トリアーは人間をなんだと思ってるんですかね。あと500万回みても理解できないんだろうな。 何故かラスト、"その直前"までを見て、欲に溢れて欲を求めて、欲に苦しみ、それを堪える彼女をみてて若干半泣きで観ていたのに、最後のその瞬間に、それはもうなんかなんとなくわかっていた展開にも関わらず、圧倒されて瞬きもできなくて、出そうだった涙は一時停止みたいに止まって、空いた口が塞がらず、なんでこんなに構えてたにも関わらず衝撃を受けたのか不思議。人の心理が面白すぎる、超絶人間。正直ドン引きなのに、賞賛したいきもちもあって、面白いと思いながら悲しくなったり虚しくなったり自分の感情を疑う。トリアーを拝みたい。

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