ブルジョワジーの秘かな愉しみ

ブルジョワジーの秘かな愉しみ

le charme discret de la bourgeoisie
1972年製作 フランス 102分 1974年5月25日上映
rating 3.5 3.5
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『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』とは

パリにある南米小国の駐仏大使と、大臣や富豪、そしてその夫人たちなどのブルジョア階級に属する面々の特異な生態を、突き放したような俯瞰的視線で描写するコメディ・タッチのシニカルドラマ。その極端なメッセージ性と体制批判のスタンスから、世界各国の保守派に疎まれ続けて齢70歳超となったルイス・ブニュエル監督が、今回はフランスを舞台に大胆かつ自由な作風で楽しんでいる。出演はフェルナンド・レイ、デルフィーヌ・セイリグ、ジャン・ピエール・カッセル、ビュル・オジェ、ステファーヌ・オードラン、ポール・フランクール、クロード・ピエプリュ、ミシェル・ピッコリ。1972年アカデミー賞2部門にノミネートされ、見事に外国語映画賞を受賞している。

『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』のあらすじ

ここは、パリにある南米の新興国ミランダ共和国大使館の一室。今日もまた、上流階級に属し何かにつけて特権を行使するブルジョワジーたちが集まっていた。駐仏大使ラファエル、セネシャル、テブノの三人は何食わぬ顔でコカインを山分けし、その足で夫人たちと共にセネシャル家の晩餐に招かれる。ところがセネシャル夫人に怪訝な顔で門前払いを受けた一行は、仕方なく行きつけのレストランに足を運ぶも、その日の朝に急死したという死んだという店のマスターの通夜が行なわれている始末。この日を境に、この店を訪れる度に必ずトラブルが起こり、毎度の如く食事にありつけなくなってしまう。また、日を改めてセネシャル家の昼食会に招待された際には、ゲストへの食事提供も忘れて性欲の赴くままに真っ昼間から事に及ぶセネシャル夫妻。ブルジョワジー一行の食欲だけが、一切満たされない日々が続くが……。

『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』のスタッフ・キャスト

『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』の感想・評価・ネタバレ

  • southpumpkin
    southpumpkin 3 2018年3月31日

    満たされぬ尊大な欲望を抱えたブルジョアジーたちが刺激と安心を求めて、また今日も友人たちを集めてパーティーを開催する。 ルイス・ブニュエルがアカデミー賞を受賞した怪作。起承転結を完全に無視し、人を馬鹿にしたようなブラックコメディです。繰り返されるパーティーと馬鹿らしい回想、さらに特筆すべき夢オチの連続。地獄のような夢の回廊にブルジョアジーたちが迷い込んでいるようです。彼らには生や死の感覚がなく、人間らしさはなくとても愚かに見えます。面白い。フェリーニ『甘い生活』ではむしろ哀しさを帯びていた上流階級たちを完全に扱き下ろすしています。貧富の差が広がる今だからこそまたこういう映画が撮られるべきだと思うのですが。 出演していたステファーヌ・オードランが亡くなったとのことで、それに合わせて鑑賞しました。

  • Misako M.
    Misako M. 2 2015年5月5日

    初めてのフランス映画! 予想はしていたけど、独特の雰囲気〜!夢の中で夢を見てて更にまた夢を見てて。。みたいなのはおもしろかったな。なんでもありな感じで、突き詰めて考えてしまうと恐ろしくしょーもない内容。笑 けど最後どうやって終わるのか気になって最後まで観てしまうという。 常に淡々としてる感じに驚きつつも、結構楽しめたかも。

  • Kei Miyazato
    Kei Miyazato 4 2014年10月19日

    ブニュエルのブラックコメディの傑作、脚本も演出も自由過ぎ、ギリアムがブニュエルの足元近くまで来てたけど 何処かへ行っちゃいました。

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