くちびるに歌を
くちびるに歌を
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『くちびるに歌を』のチャドの感想・評価・ネタバレ

チャド
チャド 3 2015年1月29日

報知映画賞 特選試写会にて鑑賞。 島々に広がる海と空、明るく照らす人々の笑顔、そして凛として透き通る合唱部の歌声、そのどれもがどこか懐かしく綺麗で素敵だった。定番的な物語ではあるけれど、物怖じせずひたすら真っ直ぐにぶつかっていく学生達のように、純粋過ぎるお話にとても感動した。 特に生きること、未来のこと、家族のこと、いろんなしがらみの中で孤独と苦しさを抱えながら、少年が未来の自分に宛てた手紙を読むシーンでは、自分自身のあの頃の漠然とした苦しみを思い出し、思わず涙が出た。 十五歳当時の自分は、進路について悩んでいた。自分の学力と入れる高校、そしてその先の道…。 一度決めた選択もこのままこれでいいのか、学校は受かるのか、苛立ちや不安を悶々と抱えながら勉強する毎日。多分みんな同じようで、そうでない日々を送っていただろう。 それから十年以上経った今の自分は、あの頃描いた自分になれたのだろうか?成長できたのだろうか? 残念ながらまだ、『未来の自分は良いぞ。』とは伝えることができない。でもいつの日か言えるように、これからも多くの人々と出会い、学んで行こう。当時の自分に良い報告ができるように。