最後の誘惑

最後の誘惑

The Last Temptation of Christ
1988年製作 アメリカ 164分 1989年1月28日上映
rating 3.5 3.5
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『最後の誘惑』とは

イエス・キリストを悩める人間として、ユダの裏切りを神の使命として描いたことでキリスト教関連団体から上映反対運動が起こるなどの背景があった作品。だが、いくつもの賞へノミネートされており、評価も高い作品でもある。監督を務めたのは、『タクシードライバー』のマーティン・スコセッシ。キリスト役でウィレム・デフォー、ユダ役でハーヴェイ・カイテルが出演している。

『最後の誘惑』のあらすじ

紀元前1世紀のパレスチナで、イエスは神への到達を目指していた。しかし、神からの啓示を待ちわびる彼は、精神的・肉体的苦痛に耐える日々を送っていた。一方でユダヤ協会によりイエスの刺客を命ぜられていたユダは、しばらくイエスとともに行動することとする。共に行動する中で、彼はイエスこそが国を統一できるのではないかと思うのであった。そんな中、洗礼者ヨハネの死を知って悪魔と戦うことを決意し、ガリラヤ湖周辺にいる病人を治しつつ回ってくイエス・キリストの姿に評判も高まっていった。やがて、イエスはエルサレムの神前がファリサイ人の商売の場となっていることに怒りをあらわにするが、ユダヤ教司祭達は苦々しく思い始めるのであった。

『最後の誘惑』のスタッフ・キャスト

『最後の誘惑』の感想・評価・ネタバレ

  • Yuzukappa
    Yuzukappa 4 2016年6月27日

    クリスチャンホームに育った私にとって相当おもしろい映画だった、ちなみに僕は信仰にめちゃくちゃアツイってわけでは、ない、 まず、聖書をここまで大胆に解釈し、映画化する勇気に脱帽。 そして人として生きた(イエスは空想の人物ではないので)イエスをここまでリアリティをもって想像する、ということに単なる冒涜ではない真摯さを感じた。時にクリスチャンは聖書を都合のいいように解釈しようとするし、考えがまとまらなければ思考停止するときがある。そんなクリスチャンよりか、自分なりに神と対峙している人の方が私はすきだ。その意味でこういう映画に全然腹はたたなかった。 最初にスコセッシの問題意識を明確に提示してくれていることですごく意図がわかりやすかったのもよかった。 言わずもがなだが、この映画の最後の30分くらいか、はすごすぎる。 どこまでイエスに人間さを見出すか、最初の問いに恐ろしいくらい明確でエンターテイメントな映画的な回答。 詳しい内容にはふれないけど、イエスの十字架上でのセリフが納得できるような物語をつくったのだけでもおもしろい。 そして、最後また、十字架上に戻してくれるというのが、神の子に対する愛だった、 というのか、 この映画のイエスを救世主として見れるかと言われれば疑問だが、なんか納得はいったんだな笑、 結局、イエスって共感できるような存在でないわけです。ユダとかペテロとかそっちに共感して読むことがおおい。しかしこの映画はイエスにまで踏み込んだ、要は神として見ることを一回やめてみる、というところに、なんとも言えない目の開けと、恐怖を感じました。 そしてこれだけは言えるのが、 映画として最後めっちゃくちゃおもしろかった。 聖書の寓話化かな、この作品は笑 あ、ただ、聖書をそうっとうに脚色してることは言っときます。スコセッシの個人的なものとして見るべき。

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