ザ・トライブ
ザ・トライブ
Plemya
2014年製作 ウクライナ 132分 2015年4月18日上映
rating 3.9 3.9
43 102

『ザ・トライブ』の感想・評価・ネタバレ

  • えいじ
    えいじ 4 2016年11月21日

    ウクライナ映画 族(トライブ)が支配する序列の厳しいろうあ者のみが通う寄宿学校。そこは犯罪や売春の温床に...セルゲイは、何度か犯罪に手を貸すうちに組織内での地位を確立していく。次第に彼は族のリーダーの愛人の一人で、売春をしているアナに夢中になり始め... なんでしょうか、二度と観たくない映画と言うのは映画好きの人の中にも多くあるでしょうが...この作品断トツの1位です。 全編通して、手話のみでの会話、字幕もなくかつてない挑戦的な映画です。かつそれが活きてくる映画でもあります。ただどうしても受け付けない要素があり、映画鑑賞中に吐き気を覚えたのは初めてでした。 純粋であることは、善ではない、しかし悪でもない。見事な映画であることは確かです。

  • Ryohei Shiota
    Ryohei Shiota 3 2016年7月26日

    耳が聞こえない恐怖が、喋れないからこその感情がより伝わってきて面白かったです。

  • s_p_n_minaco
    s_p_n_minaco 0 2016年7月16日

    全編字幕なし手話のみだけど、むしろ音や色といった「背景」に意識が向いた。ワイド画面を水平移動する長回しや、固定したロングショットによるモブ的な距離感は、やがてミディアムショットが増えると共に窮屈な圧迫感に変わっていく。似たような黒い私服の少年たち、制服の少女たち。横長のフレーム内で狭い廊下と階段を列をなして歩き、客車の通路や大型トラックの隙間を通り、檻のように並んだ個室に帰る。視野が限られた空間で、加速して暴走するボディランゲージと荒々しい物音。敢えて聴こえる者にとって暴力的なのは、音の方だ。少年は外から来て外へ繋がる扉を壊してゆく。そんな悲劇的なイニシエーションものの一つ。 背景には古ぼけた青と黄色(ウクライナ国旗カラー)。そして決闘のギャラリーが暗い廃墟に雛壇のように並び、手だけが浮かび上がってまるで鳥の羽ばたきに見える画は一番刺激的だった。凍結して黒光りする道路とか、黒(闇)のコントラストで引き締まった画作りに惹かれる。

  • ごとー
    ごとー 0 2016年5月26日

    2016/05/29 なんて表現すればいいんだろう。声がないのに聞こえてくるような。飽きないで観れた。でもなにがどうなってんのかはわからなかった…

  • Ken-Chang
    Ken-Chang 5 2016年2月28日

    かなりの高さのハードルを用意して鑑賞しましたが、期待を裏切りませんでした(^^) まるで治外法権、世紀末覇者でもいるかのようなヒャッハー感!! 学校生活がここまで荒んでいる意味は全く分かりませんが、十代の頃思い出すと、こういう灰色の青春は周りをちょっとよく見たら意外と転がってましたよね リアルでしたね 血液の温度、肌の白さ、精液の匂い、廊下の残響音、余計なものを削り取ったら本物の日常がそこに残りました タバコを吸いながら思う残忍な欲望、ボロボロに殴ってやりたい、あの子とセックスしたい、あいつを殺してやりたい、肺の間に隠れている怪物としての自分が肋骨を破って血だるまで這い出てくるような不安感と強い衝動 そういえばラストの主人公の歩く姿もまるで怪物でした

  • maki

    うー衝撃的。無音で手話だけで怖いくらい伝わるんだなあって。

  • Ryoco

    台詞無し、字幕無し、全編手話のウクライナ映画。 そして麻薬や売春が蔓延る聾唖学校が舞台。 日本人から思う聾唖学校からはかけ離れた劣悪な環境でカルチャーショック受けた。 衝撃的で斬新なのは間違いないけど、自分には合わなかった。 言葉の無い世界に響く暴力とセックスの音が生々し過ぎて気持ち悪くなりました・・・この作品にエロを求めて観るのは少し違うかも(笑) そして一番メンタルに応えたのは堕胎シーン・・・女優の演技が上手すぎるのもあるけど後味が悪い・・・。 良くも悪くも忘れられない作品になりそう。

  • いで

    台詞なし字幕なし。聴こえないが故に起きた悲劇がきっかけで始まる聴こえたとしても起きたであろう悲劇。エンドロールの終わりまでスゴい

  • 割れ煎餅
    割れ煎餅 3 2015年7月4日

    観賞直後、想像以上に重い映画だったので、気分が悪くて仕方なかったんですが、数日経ってみると、また観たくなってるという…台詞無し音楽無しのこの映画は劇場観賞をお勧めします。2015/6/30

  • mazda

    登場人物全員実際の発話障害の人たちという全編手話の作品。 かなり衝撃的だったけど全編手話でやり取りしているということよりも、その流れにすぐ馴染めてしまって会話の意味をきちんと理解できていないにも関わらず普通に映画を観れていたことが何より衝撃だった。 見終わったあとの、終始ずっと話を聞いていたような感覚がすごい。会話を理解できないからこそそれ以外の部分でこういうことかなって無意識に探ってしまうし感情や息遣いだけで伝わるものがある。 登場人物達の日常のいい加減さはすごい。誰かを思いやろうというものはほとんど描かれないし愛の温度差もすごく、どの人にも冷たさを感じてしまう。 なのに手話での熱量はどんな話の時でもすごく懸命に伝えようとしているのが伝わってくる。手で会話するって、手がふさがっていると伝えれないし、相手がこちらを見てくれていなければ話にならない。だからその分相手に伝えたいという思いが口で伝えるものよりも強く感じた。 彼、彼女等のの反抗心がどこからきてるのかがもっと知りたかったし見たかった。憶測だけど、きっと差別というものを知っているからこそ本人たちもまた人を選ぶしそこに愛を見出せないんじゃないかなって思った。 エンドロールの入り方がすごかった。初めて強く愛した人に受ける影響というのは人格を作る、という様な結末だった。 登場人物は誰一人好きになれないのに感情表現というものの重大さに魅了されてとても好きな映画だった。

  • satikuru
    satikuru 0 2015年5月23日

    最初はね、あーやっぱ北の方の人は光への認識の幅が広いんだなー綺麗だなーなんて思ってたんですよ、でもって、字幕なしと口語セリフなしという実験性にワクワクしていたんですよ、それでろう者同士のコミュニケーションって面白いなあと思って、でもそれでも、やっぱ聞こえないって何か閉じ込められている感じがするなあとか思ってると、どんどん観ているこちらもそれに同調していくように仕向けられて、どんどん狭い空間へ押しこめられるような、息が浅くなるような、それで観た後はとても気分が悪かった。 障害者への「か弱く純粋な人」という偏見を壊すためだったらやりすぎ、そしてわたし(たち)はもうそんな偏見は持っていない、はず。(実際観ている間はそんなこと微塵も頭をよぎらなかった。) 疎外感、分かり合えなさ、どこまで行っても自分は孤であること。それがテーマだと思えば簡単だけど、あまりこの作品について深く考えたくない、と思ってしまう、ほど呑みこまれるのが怖い。エンドロール。

  • Ikeno  Takeaki
    Ikeno Takeaki 4 2015年5月16日

    ろうあ者専門の学校に入学した若者が悪行に染まって行くドラマ。全編手話、字幕無し、音楽無しの2時間。とんでもない衝撃。声として発する言葉がないからこそ観る物に想像を強制させる。気がつけば自分がろうあになったように、登場人物たちの動きを見逃さないように全く目が離せない。ラストシーンもろうあならでは(?)の強烈な結末。生々しく痛々しい場面が多いのでデートには不向き!人によっては気分が滅入る(笑)

  • tophelos
    tophelos 0 2015年5月12日

    2015/05/02 テアトル梅田 出演者全員がろうあ者による映画で、字幕もなしで全編手話により展開するので、観ている側としては基本的に表情やボディアクションから判断するしかない。ただ、物語を理解するにはそれで十分であり、海外映画を字幕なしで観るよりはずっと分かりやすい。科白による補完ができないので、舞台演出的な引きの構図や、登場人物の移動を追いかける長回しシーンが多くなっているのが特徴だろうか。この映画から何を受け取るか、人によって大きく分かれそうだし、非常に難しいところだと思う。決して安易に人に勧められるタイプの映画ではない。この映画を普通に喋れる役者で撮ったとしたら、非常に凡庸でつまらない映画になるのではないだろうか。

  • Aki

    期待が高すぎた。衝撃的ではあったけれど、全編通してただただ不快感の方が勝る。途中のシーンで気持ち悪くて目をそむけそうになったのは初めて。ただ最後のシーンは秀逸だった、でもそのシーンがとりたかっただけなんじゃないかとさえ思う。

  • ゆう

    見終わった直後は衝撃でこれが何の映画かわからず混乱していました。 少年は少女を愛する。でも少年は愛し方がわからなくて他の人がするようにお金で性的関係を持つ。それでも少女への気持ちは愛であって嫉妬し、守ろうとする。少年なりに愛を表現する。 少女は愛なんて必要なかった。少女にとって性行為は商売道具で少年との関係よりイタリアに行くことの方が大事だった。 もしかすると少女は少しは少年を愛したのかもしれないけど2度目の性行為の時点ではたぶんそんな気持ちは微塵もなくて切ない。 学校にやってきたばかりの時の少年は純粋で頼りなくて生徒達からの洗礼を受ける。 その洗礼の中で"強さ"を見せつけた少年はリーダーに気に入られ出世するものの少女を愛した事で殴られ、怒鳴られ、部屋を追い出され、格下の仕事を押し付けられる。 純粋だった少年は愛だけは純粋なままで出世した時に着いた傲慢で横暴な態度。ウクライナではフィクションだと言われる、暴行強盗、売春、売春を斡旋する大人、問題のある家庭環境が少年を変えてしまい、唯一残っていたピュアな愛情故にああいう結末になってしまったと考えると救われない気持ちになる。これは多くの人が知るべきである世界の実情の一つです。 話題になってた全編手話。これは聾唖者、マイノリティの人のために作られた映画じゃない。 言語がわからない分他の映画より他の機能をフルに使って理解しようとする分研ぎ澄まされた感覚で見ることができるのはこれはカメラワークとかと同じで手法なんだなと思いました。 またその設定が他に活きてしまうシーンではショッキングなシーンばかりでした。 キャストは素人ばかりを集めたらしいのですが他の映画で見れないことがあまりにも惜しい人材ばかり。自分が映画を撮るなら誰か一人は必ず出演して欲しいと思うくらいでした。 最後の最後で音で魅せるエンドロールが凄く好きです。

  • Anna Kaneko
    Anna Kaneko 4 2015年5月2日

    「コミュニケーション」を嘲笑ってるのでしょうか。 主人公の未発達さが際立ちます。おそらく女性体験のない主人公。初めての恋に落ち、どのように愛を伝えれば良いか分からない、相手にお金と行為でしか伝えられない。相手に伝わらない。周囲とも険悪になる。そして発散のラストシーン。 しかし映画を観ている観客には、これらのことが手話のみのサイレントでも伝わる。 このおかしな構成に少なくとも私は感動を覚えました。 まあ胸糞わるいのは間違いないので、1人で見てそのままユーロスペースの隣のバルで晩酌するのをお勧めします。

  • kxmoun

    恐ろしい、苦しい、、 2、3日寝込みそう 衝撃。。

  • YU66 RAMONE
    YU66 RAMONE 5 2015年4月30日

    全編セリフはないけれど、衝撃だけがある。眠くなるとか意味がわからないとかが一切ない132分です。 言葉がないのに、手話がわからないのに痛い程伝わります。 聾唖寄宿学校には不自由とか光や正義はなく、悪の巣窟で悪に生きる若者たち。 ショッキングな描写が辛い方には観れない場面があります。 数年前に観たルーマニア映画“4ヶ月、3週と2日”で免疫がなかったら確実に目を伏せていました。

  • shouT

    今まで観てきた映画とはあまりにも異質に感じた。衝撃的。 この映画を観るまで、ただ聾者は生活に支障をきたして可哀想だとのみ考えていた。あまりに浅はかな考えだった。スクール映画も成り立てば不良少年少女も成り立つ。ただ音が無いだけ。まるで別の文明、神が作った別のアダムとイブであるかのように成り立っていた。 自分が一生入り込めないような別の世界を映像で体験できるとともに、目をそらさず一部始終を目撃しなければならないような撮り方がめちゃくちゃに残酷でもあった。字幕も吹き替えも一切無いので聾者に対してめちゃくちゃ疎外感を感じるが、手話を覚えようとしない聴者からしたらお互い様だよね。 個人的にこの映画はあらすじ読んでから観た方がいいと思います。正直ストーリーうんぬんより普通のストーリーが聾者のみで成り立っていること自体が、差別意識を少なからず持っていた僕が抱く衝撃的な印象の全てだったから。

  • RiN

    二度と観たくない映画、ダンサーインザダークを抜き去っての堂々一位。暫く引きずりそう、ああ、辛い。 ウクライナの映画ということで、しかも聾唖者のティーンエイジャーものということで、しかもR18指定、それなりには覚悟していたつもりでした。ウクライナといえば聞こえてくる昨今の情勢不安で国内の貧困は推して知るべしですし、貧困の進んだ国で、聾唖者など立場の弱い人々がどうあるか、想像に難くないでしょう。だからこそ、冒頭の、たとえば通常のティーンエイジものであれば流行りのハイチューンが流れていそうなポップでハイセンスな悪ガキシーンたちに、一抹の希望を持ってしまいました。 映画としての作りとしては、かなり斬新です。まず聾唖者を主人公に据えていることから、吹き替えは一切なしです。ここまでは今までにもいくつか作品がありました。でも、字幕までオフというのは、少なくとも私には初体験でした。なんだけど、わかるものなんですね、なに言ってるかって。これね、聾唖者の方々にも、聴者がどんな会話をしてるか大体わかるってことだと思いました。 なのでストーリー展開にはすんなりついていけます。更には、個人の想像力によって、足りない部分は補われる筈です。その形は見た人によって様々でしょう、それも、とても面白い作り方だと思います。 何度も繰り返される、監獄のような聾学校の寮の廊下のブルー、少女たちを運ぶボロいワゴン車のブルー、陰鬱に曇った空のグレーと止まない霧雨、そしてラストシーン、きっとそうだろうとは思っていましたが、鳥肌が立ちました。最後まで、サイレントの張り詰めた緊張感。沈黙と、言葉以外の音。 あー、もう絶対観ない。観れない。