ザ・トライブ

Plemya
2014年 ウクライナ 132分
rating 3.9 3.9
42 101

「ザ・トライブ」のyk2220sの感想・評価・ネタバレ

Yk2220s

聾唖者と健常者とは何が違うのか、ということについては模範解答的ですが嫌でも考えさせられる。不良少年少女ということもあって彼らの力や感情というのは凄まじい。 あとセリフがないので無音映画と誤解されがちだけれど、何よりも「音」が重要な映画だと感じた。普段何気ない生活音、彼らがそれが聞こえないためある場合ではかなり危険に陥る。しかもバイオレンスなシーンでは観客だけに突き刺さる。また「声」も重要。苦痛や快楽の時の言葉にならない喘ぎ。 キエフで撮影されたらしいですが、打ち捨てられたような青色の内装の建物が印象的。あとワンシーン・ワンショットの長回し、裸身の少年少女の図は宗教画を思わせるなど視覚的にも面白い。 個人的にヒロインのあるシーンでかなり腹筋に力を入れないと見れない辛いところがあったり脚本はまぁ普通だなと思ったのでちょっぴり評価押さえましたが、スゴイ映画だと思います。ラスト30分あたりからかなりショッキングな展開に! 余談として(監督はこの作品の前にやはり聾唖者による短編映画を撮っていますが、その作品も含めた)この"実験的な"試みというのは、『ドッグヴィル』からインスピレーションを受けたとのこと。