アリスのままで
アリスのままで
STILL ALICE
2014年製作 アメリカ 101分 2015年6月27日上映
rating 3.7 3.7
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『アリスのままで』のtraumereiiiの感想・評価・ネタバレ

traumereiii
traumereiii 5 2016年12月9日

自身も家族も理想的な生活を送るアリス。彼女が50歳で若年性アルツハイマーを発症し、その進行過程が描かれている。 認知症について基礎知識はあるので、よく言われる症状が進行とともに分かりやすく描かれている。認知症患者本人の気持ち、変わりゆく妻・母を何とか受け入れつつ、自分たちの生き方を見つめ直す家族。それぞれのリアルな心境が伝わり、とても勉強になった。 アルツハイマーの遺伝子を持っていたら100%発症するというのには驚かされた。しかし、今、特にアメリカではデザインベイビーを作ることができるのでアリスの娘もその遺伝子を取り除いた子作りをしていたので、なんだかもう、運命とか人間の手で操作できるようになってしまっているのだろうか…なんて思ったり。 夫は自分の栄転話を捨てきれず、次女に妻の介護を託した。夫婦愛としては切ない展開だったが、現実問題、まだ息子の大学費用も払わなきゃいけないし、次女も不安定な生活。妻の収入も当てにできなくなって、介護費や医療費が負担増。生活を維持していくためには稼ぎ頭の夫が介護離職をしている場合ではない。次女はさんざん自分の夢を否定してきた母親の介護を一任され、叶いかけた夢から遠ざかってしまう。でも、それによって母娘の関係が今更ながら再構築された感はある。それに長女は母への尊敬が強い様子だったので、どんどん頼りなくなっていく母お見るのは辛かったろうし、その分次女は冷静に母親を見ているところがあったので、家族の中では介護者として次女が適任だったのだと思える。 …何だか、映画として成り立っているのに、きちんとリアルな展開になっていて、見ごたえがありました。