真夜中のゆりかご

En chance til
2014年 デンマーク 102分
rating 3.6 3.6
17 15

「真夜中のゆりかご」のスタッフ・キャスト

「真夜中のゆりかご」の感想・評価・ネタバレ

  • gonbe73
    gonbe73 3.5 2016年7月10日

    2016/07/10 翻訳者 稲田嵯裕里 突然死した息子と犯罪者の息子をすり替える話。悪いことだし犯罪なんだけど主人公だけが責められるかというとそうでもない。正義とか悪とかそういう二元論じゃ語りきれない。

  • HMworldtraveller
    HMworldtraveller 3.5 2016年3月22日

    善意に潜む悪、悪の中にもある良心。スサンネ・ビア監督の作品は夫婦や親子など家族にフォーカスし、善悪の二極では割り切れない微妙な心理や行動を巧みに炙り出したものが多い。何気ない日常からの突然の暗転と結末は予想を裏切ることが多いけれど、深層心理や社会背景を巧く捉えているせいか、途中がやや強引でも大方の場合は着地点に納得してしまうのである。 妻と生まれたての息子と共に幸せに暮らす敏腕刑事と、ある日 通報の現場で遭遇した薬物依存の夫婦と育児放棄された乳児。本作はこの2組の親子を通して母性と倫理観を描く。 これを観て母性とは何なんだろうと考えた。辞書の定義は「母親として自分の子供を守り育てようとする本能的特質」「狭義には、未熟な状態で誕生し一定年齢に達するまで保護者の養育なしに生存できない生物の母親に見られる養育行動の反応および行動原理として存在するとみなされる本能のこと」とある。 鳥、魚、昆虫が誰から教わるわけでもなく、卵を守ったり外敵に狙われないような場所で産卵や巣作りをしたり餌を与えたりする行動は本能だろう。だけど人間の場合ははたしてどうだろうか? 動物園生まれの動物園育ちや、親と引き離され人工飼育された動物が出産後に育児放棄したという記事を見たことがある。生物学的に高等になるほど、習わずに発揮できる本能は減り、誰かに教わったり誰かのマネをすることで習得する色が濃いのではないだろうか。 そう考えると、不可解だと思ったことの1つは納得がいく。劇中、母親の1人は両親と疎遠で実の親のはずなのに孫の顔も見に来ない。この母は両親の温かい愛情のもとで育ったようには見えなかった。加えて、両親や相談に乗ってくれる友人が側にいない中で溜まってゆく不安やストレス。これが子供への愛情や、ひいては情緒不安時のあの行動の遠因ではないだろうか。母性は最初から本能的に完璧に備わっているものではなく育まれるもののように思うのだ。 表面的に見えるものがすべてじゃない。そして、子は親を選べず、親も生まれてくる子を選べない。そんなことを考えながら、劇中の倫理的には許されない行為も、一刀両断に切り捨てるだけでは何も生まれないと思った。 常軌を逸した父親の行動、真夜中の散歩など、同監督の他作品と比べると違和感の残る強引な展開で 正直アラも目立つけれど、それでも惹きつけられるサスペンスタッチなストーリーの吸引力と鑑賞後に漂う余韻はさすがの一言だと思う。

  • igagurichan
    igagurichan 4 2016年2月5日

    主人公の刑事とその妻は湖畔に家を持つ裕福な暮らし。 麻薬等の前科がある男とその妻はアパート暮しの荒んだ生活。 二つの家庭の共通点は、まだ生まれたばかりの男の赤ちゃんがいる事。 その二つの家庭が、ある事件をきっかけにクロスする。 父親って、子どもが産まれた時には まだ「親」と言う自覚がなくて徐々に親になると良く言うけど 父親達が咄嗟にとった行動にそれが良く現れていた。 母親は子どもを産んだ時から「母親」と言うけれど、誰しも最初から完璧な母親にはなれない。 でも「自分はちゃんとしてる」と言う気持ちが先走り、焦りおかしな方向に行ってしまう事がある。 この映画は、一見真逆な母親像を見せているようで、そんな事はない。 幸せと不幸せ、善と悪、境界線なんて曖昧なものなのだと考えさせられた。 現代の社会が抱える問題を取り上げた良作。 デンマークも日本も当たり前だけど...。同じなんだなぁと考えさせられた。

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