殺人!

Murder!
1930年 イギリス 104分
rating 3.5 3.5
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「殺人!」のスタッフ・キャスト

「殺人!」の感想・評価・ネタバレ

  • southpumpkin
    southpumpkin 3.5 2016年8月16日

    ヒッチコック初期監督作品。劇団員の女が殺され、一緒にいた同じく劇団員の女が現行犯逮捕。裁判の陪審員として劇作家の男が呼ばれます。容疑者の女に見覚えのある劇作家は、有罪判決を下されるであろう論調に違和感を覚えるも、周りに流されて有罪の判断を下します。ここの陪審員たちの話し合いシーン、『12人の怒れる男たち』ぽくて面白い。陪審員たちそれぞれに個性があって、このままこの部屋だけで映画が終わるのかなとすら思います。しかし、サクッと終わります。主人公以外の陪審員が主人公に有罪を迫るシーン面白いですね。劇中劇みたいだ、なんて思いましたが、よく考えてみると偶然にも意外に深い感想だったと鑑賞後に思いました。 後半からは劇作家の推理タイム。自ら調査に乗り出します。事件現場をズラッと見た後、容疑者の女にも会いに行きます。この刑務所のシーンも印象的でした。長い机の端と端に座らせられて、まるで2人の立場の差を見せつけられているよう。その後のゆっくりと首吊りの縄の影が日が落ちていくにつれて上がっていく演出も見事。ヒッチコックすごい。劇作家ならではの謎解きシーンや、空中ブランコの活かした演出など随所に見所があり、全く飽きません。脚本はやや予定調和的で演出重視といった印象の本格推理映画だったように思います。