カリフォルニア・ダウン
カリフォルニア・ダウン
San Andreas
2015年製作 アメリカ 114分 2015年9月12日上映
rating 3.4 3.4
88 10

『カリフォルニア・ダウン』のHM world-travellerの感想・評価・ネタバレ

HM world-traveller
HM world-traveller 3 2015年9月13日

ディザスターものの王道とも言えるアプローチを踏襲した作り。開始早々いきなり前兆の地震が起き、ほぼ最初から最後まで容赦無く地震・地割れ・津波、それによって起こる火災・ビル倒壊など脅威とパニックが続く。 このジャンルの作品につきものの家族ドラマもしっかり組み込まれていてこちらも古典的。主人公は何かしら家族の問題を抱えているが、皮肉にも大災害が家族それぞれに大切なものを思い起こさせ、絆を再生させる。 映像はCG技術の発達もあって、かなりのド迫力で圧倒される。大きく陥没した道路やビルに押し寄せる波も、3.11を知っている日本人の目には映画の中のあり得ない出来事に思えず、大都市を直撃したらこんなふうになるのかもという思いに駆られた。 レスキュー隊の隊員でありながら任務を放り出し、娘を救出するためだけにヘリを使い、更に車を盗み、セスナやボートも勝手に使うシーンが賛否両論で物議を醸しているようだけど、これは何とも言い難いです。 一市民として考えると任務そっちのけでヘリを私事に使うのか?ボートやセスナを盗むのか?と思わず批判したくなるけど、都市が丸ごと崩壊し自分の家族が今まさに生きるか死ぬかの状況にあるとわかっていて、任務優先だからと私情を断ち切れる人がどれだけいるんだろう。実際の災害で体を張って市民を守り命を落とした人の存在を知っていても、本作の主人公をあり得ないとバッサリと切り捨てることはなかなかし難い。かと言って褒められたことでもない。こういう時のためのレスキュー隊なのだから。 あえて言うなら、主人公の職業を現職のレスキュー隊員にすべきではなかったかも。いずれにしても、こんな事態にならないことを願うばかり。 ところで、本作の都市崩壊の描写にやたら既視感を覚えたので何に似てるのか考えて、ふと思い当たった。『2012』に似てる。あちらは地球規模こちらはカリフォルニアだし、顛末も異なるけど、『2012』も最初はロサンゼルスだし、崩壊シーンや、元妻( 本作は離婚寸前) との絆を取り戻すとこまで似てるなと思いました。